PC/ぼくらはみんな、恋をする 感想

発売日:2006年5月26日
価格:5,800円(税抜)
ジャンル:AVG

百合ゲーだったら
良かったのに。

「カノソ」や「air」、「クラナド」で絶賛有名な絵師
樋上いたる原画の18禁BLゲー。
ヲタクなら上記タイトルをほんのりとご存知かと思いますが
すべて男性向けゲームで、登場する女の子がすべて童顔。
経歴年数は長いのに同じタイプの人間しか描いていないせいか
画力が全然上がらないのはつくづくすごいです。
ここまで来ると尊敬の域。
ロリ絵描きとして十分成功しているから余計なお世話でしょうけど。

そんな画風のお方なので、BLゲーなのに登場する人物が女の子に見えるし
エチシーンで見られる男性の裸は筋肉の付き方が悪く、
すみずみまで女の子に見えます。
あげくにキャラの行動や思考が男子より女子の発想、
キャラ像が性格・外見ともに女子してます。
ここまでやるなら全員女子にして、いっそ百合ゲーとして発売したら
最低限いたるファンからは崇拝される神ゲーになれたかもしれないのに。残念。



キャラデザは好みがあるからともかくとして。
このゲーム、音楽も変です。
ソフ○バンクとか、どこぞの電気屋で聞こえる音楽とか
タイトルは知らないけれど聞いたことある音楽、
しかも個性的なヤツを使用するってどうなんですか。
そこに交通事故っぽい効果音が聞こえてきた時は流石にフイタwww
こだわった結果なのか、こだわらなかった結果なのか
素人にはおよびもつかない領域です。



そしてとどめの一撃。
隠しキャラが精神異常者。
奇抜な格好をし、妄想に駆られていて無理心中を迫ってきます。
キツイです。生理的に。
自分は隠しキャラというのは“ここまでプレイしてくれてありがとう”的な
スタッフからの愛あるおまけのような物でもあったと思っていたのですが
この隠しキャラにいたってはスタッフ自身が
本気で隠したかったのかもしれない、と思いました。



ゲーム内期間が2週間と短く、登場するカップリングも4組と少ないので、
割かしあっさり攻略できます。
双子萌えの持病を抱える自分には
ちゃんと双子エンドも用意されていたのでそれなりに満足。
いたるファンとホモが横行するゲームが好きな人にはそれなりにオススメ。
ブランド:pekoe
[2010.06.06]