PC/ラシエルの箱庭 −少年と解放の呪文− 感想

発売日:2004年7月30日,廉価版2008年6月27日
価格:通常版・初回限定版6,800円(税抜),廉価版2,800円(税抜)
ジャンル:癒し系伝奇ファンタジー館AVG

鷹見くんが焔の錬金術師に見えます。
2:1の割合でホモゲー。うち3割の確率で陵辱ゲー。
ところで主要キャラ以外の立ち絵が一切出てきません。
乙女がプレイするだけに綺麗なものだけ残したんでしょうか。


人間は汚い、けど人間同士の信頼関係は綺麗。なお話。
人の心を読むことが出来る心技体の心以外完璧な主人公・斎賀伶が、愛によって世界を見直すまでの様がとにかく世界観的に綺麗に書いてます。
世俗から隔離された館に出てくる人物も伶さんスキーの人しかいない、ゲームの世界自体が隔離されてます。ハッピーエンド後に外の世界の人と上手く接することが出来るのか心配でしたが、よくよく考えれば九条の遺産というブルジョワジーな生活でそれこそ隔離した世界で生きていけそうなので杞憂に終わりました。ファンタジーだから以前に、プレイヤーとは程遠い世界のゲーム。

ところで主人公が悪者と対立、ピンチ。な場面で、攻略対象の行動なんですが、

  望の場合→人質。
  ヘタレ鷹見の場合→庇われる。
  メイドの場合→悪者に止めを刺す。

実に分かりやすいです。今の時代、女性は最強です。


ゲーム性としては、選択肢を選んだあと好感度の上がり度数が表示されたり、分かりやすい選択肢だったり、難易度はかなり低く女性向けに作られてますが、作画が男性向けエロゲーで活動してる方だったり、一人攻略対象に女性がいたり、男性向け対応してます。ただ、このゲームをプレイした男女の感想が噛み合う気はしませんが。


唯一鬼畜エンドがある望ルート。
鬼畜としては弱いですが、このルート今までにない罪悪感を感じます。
一人の不幸な少年を更にどん底へ突き落とすのは良心にきます。
あとラスボスのサブ話か攻略エンドが欲しかったところ。
ラスボス止まりはちょっと勿体無いくらいいいキャラです。
あと、ヘタレは初体験後、相手の目を覚ます機会を逃すセオリーを知りました。
今後ヘタレかそうでないかを見分ける手段として重宝したいと思います。
ブランド:b_works
[2005.04.24]