PC/セラフィム・スパイラル −少年の檻− 感想

発売日:2001年6月22日,廉価版2006年11月24日
価格:6,800円(税抜),廉価版2,800円(税抜)
ジャンル:学園伝奇ドラマティックAVG

攻略対象が9人とボリューム感あるBLゲーでした。
全年齢ってこともあって健全に見えるエンディングに
BLというより男の子の友情物語に見えて
しかも攻略対象も男エンドだけでなく女子が2名も用意されていて
BLが苦手な人にもオススメしやすい仕上がりです。
直接表現もキスくらいでそれ以上は結構やんわりな表現だったし。
それはそれは、お耽美というに相応しいゲーム(´∀`)



2001年発売ソフトだけにシステム面が全体的に古臭い感じでしたが
バグや起動の重さも然程感じずプレイへの大きな支障もありませんでした。
ただ、音楽が鳴らないのは意図的だったのはビックリした。
2週目からは普通に鳴るけれど、鳴らない場面もあったりするし(^_^;)



シナリオはどの攻略対象ルートでも大まかには一緒だけど
キャラごとに明かされる真相があって
うっかり読み飛ばしが出来ないシナリオになっております。
それからゲームの分類はBLだけど
女の子ルートが男キャラよりも萌える展開で
BL目当てのお嬢様方にも満足頂ける一品だと思います。
巴先生と紗月の肉食系女子っぷりにかなり萌える…(;´Д`)ハァハァ



ただ、攻略対象9人とシナリオのボリュームに比較して
スチル数が少なめだったことと
シナリオログ機能がなくて読み返しが出来ない不便はマイナス部分。
スチル数に関しては一本のゲームにしては少なすぎるわけではないので
さすが攻略対象が9人もいるならもうちょい欲しかったなーと思う程度だけど。
あと気に入った場面でスチル有りイベントにして欲しかったとか。

そんなシナリオもシステムもスチルの美しさも言うことなしですが
このゲームの凄いところは製作スタッフの少ない中で
これだけの良作を作り上げたところ。
おいおい、シナリオライターと原画氏が
同じ人だぜ?

スタッフロールを見て通常の3倍は驚いた(^_^;)
どこぞのバグだらけ・金太郎シナリオのゲームを作る会社に
爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいすげー。



2010年現在では「プラスエディション」なる
追加要素付きの廉価版が発売されているようで是非オススメ。
個人的には「セラフィム・スパイラル」での教訓を生かされて作られた
似たテーマを扱っている「ラシエルの箱庭」もかなりオススメ。
ブランド:b_works
[2010.02.24]