不遇の名作、 ようやく降臨。
罪を犯すと『特別な義務』を負わされる社会に、
罪人を更正指導する『特別高等人』なる職業が存在する世界。
有りそうで無かった斬新な設定に、
笑い・萌え・涙を兼ね揃えたヒューマンドラマ。
世間様では高評価が轟く「車輪の国、向日葵の少女」でございますが、
PC版の発売日は数十本の他会社のエロゲが時を同じく店頭に並び、
更にエロゲ大手会社・鍵による「智代アフター」が名を連ね、
スタートダッシュを挫かれるという不遇を被ったのは有名なお話。
しかし不運の波は留まらず、
純愛路線なのでコンシューマーへの移植も容易いはずなのに
初めに移植を請け負った会社が開発中止。
更に数年待たせるも、そんな困難を乗り越えようやくXboxにて降臨。
噂を聞いてから移植待ちをしてた自分には長かった、本当長かったよ…。
話は大体一本道。全5章で構成。
張られた伏線の数々には久々に感動を覚えました。
文章が一部クドい時もありましたが、贔屓目に見て文句の付け所なし。
攻略対象のキャラだけでなく、
主人公・森田賢一、そして悪役である法月将臣のキャラ作りが秀逸。
特に法月将臣は悪としての振る舞いだけでなく
賢一の越えるべき壁として立ちはだかる姿が
最上悪なのに嫌いになれない素晴らしい魅力の持ち主。
それに声がセルだしな!
人の弱さを抉りつつそれでも立ち上がる強い人間達の熱い作品。
X箱の画像美も後押しバッチリなので是非とも万人に薦めたく。
ところでゲームとは実はあまり関係の無い有名作品「車輪の下」。
自分は未読なのですが、あらすじを見ると中々に病んでますね。
作者はドイツ人か、天才の考える事は何とも紙一重だ…。
|