FC/東方見文録 感想

発売日:1988年11月10日
価格:5,800円(税抜)
ジャンル:ニューウェーブ・サイケデリック・アドベンチャー

ジャンル名からしてイカレてる。
ラストが有名な怪作。公式が表示したジャンル『ニューウェーブ・サイケデリック・アドベンチャー』は購入前のユーザーへの情けであり良心だったと思う。今の時代なら動画サイトでそのラストシーンを容易に見ることが出来るが、1988年のリアルタイム・初見であのEDを見ていたならトラウマもの。

EDに辿り着くまで一貫して狂気的で、主人公の相棒であるマルコだけが作中唯一のまともな部分。
FCのバカゲーAVGあるあるのデフォで存在する『殴る』コマンド、そしてそれが活かされる殴って解決する展開、ノーヒントのまま砂漠をウロウロさせられる、パスワードのアイコンの一つが眼球のデザイン、サラッと人が死ぬ。上げればキリがないくらいツッコミどころ満載。
登場する人物の過半数が狂人で、狂人が立ち回ったらエキセントリックな場面が生まれるのは自然の摂理。全年齢対象でそんなクレイジーなゲームはなかなか見られないし、平凡な日常では見る機会のない貴重な資源…かもしれない。
このゲーム発売の同年にFC「美味しんぼ」も発売していて1988年のゲーム業界は狂気が罷り通る時代だったんかなぁと思いを馳せつつ、個性が強すぎるが何気に良い音楽をした「東方見文録」は個人的には良作品だった。再プレイしたいとはあまり思わないので出オチ感もあるけど。
ブランド:ナツメ
[2014.10.01]
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