PSP/AMNESIA 感想

発売日:2011年8月18日
価格:通常版5,800円(税抜),限定版7,800円(税抜)
ジャンル:女性向け恋愛AVG

公式サイトのゲーム紹介を見た時はてっきり地雷だと思ってました。
しかしそれは杞憂に終わり、自分は存分に楽しめて満足の一本です。

「AMNESIA」は共通ルートらしいものが存在せず、
初期の段階で個別ルートを選択し、独立したシナリオが展開していきます。
そこでは既に攻略すべき相手が固定されているので、恋愛の攻略よりも
記憶喪失の主人公の記憶を取り戻すゲームって感じです。

ただし、シナリオは
40%サスペンスホラー、
20%カケラ紡ぎ。


更に狂気持ちの攻略対象が
2名いらっしゃる超個性派ゲーム。

いやぁ、発売前にはこんなゲームだったとは予想だにしませんでした。
知っていたら苦手な人は回避しただろうに…。



主人公が記憶喪失の設定なので個性が抹消された段階が当然スタートライン。
自分は主人公萌えするのも乙女ゲの楽しみの一つなので
人格忘れた人に個性付けるのは当然無理=無個性、
主人公萌えとしてはやはり物足りませんでした。


そして語るべきバッドエンドの多さ。
このバッドエンドをフルコンプしなければスチルがフルコンプ出来ない面倒さ、
オトメイト特有の愛キャッチシステムが常備されていないので
選択肢を選んだ後にパラメータをチェックする面倒さや、
スキップ機能がジョギング並みのスピードの面倒さ、
シナリオは1ヶ月の期間に対して割合多めに用意された選択肢の面倒さ、
システム面が諸々の面倒さで包まれているため、
プレイするには少々邪魔臭くなっております。


サスペンス面も消去法で分かる犯人や
初期段階で入手した証拠品を放置し続ける意味不明な言動で
サスペンスホラー好きにはしゃらくさい出来だったり、
うちの嫁以外の中堅声優さん達が何故か少し間の取れていない喋りで
色々と微妙ではございますが、始めから恋人設定を掲げているだけあって
どの個別ルートも糖度は高め。

同社ゲームの「デザート・キングダム」もチラチラとコチラを覗いているので
サスペンスホラー・複数バッドエンドに太刀打ちできるお嬢様、
冥土の土産にいかがですか?





 ■キャラ考察■

【シン】

お前はSMの女王様か!ってくらい網々の派手ブーツを履いたハート。
事件は既に起こっているハートではスーパーコテリンタイムでした。
そしてここでも垣間見られる某キャラのヤンデレっぷり。
年下設定を活かしての攻撃手段でヤンデレより優位に立つ奇跡。
乙女らしい見せ場はメイド喫茶の指導で動揺する所でしょうか。



【イッキ】

プレイボーイキャラが一途になるのは最早お決まり設定。
しかし人類にはどうしようもない理由あってのプレイボーイキャラなので
この手のタイプが苦手な乙女にも嫌悪感は抑え目でプレイ出来るかも。
アイキャッチのイラストが本職でカードバトルしてそうな人に
なってる所が一番の見所。



【ケント】

中の人がうちの嫁。
キャラデザといい合理性といい、まるでどこぞの神学者のようです。
言い包める台詞は素直に関心。けど日常会話がこんなのは嫌だw

ところで某アリスのゲームなどで言われたのでご存知の乙女も多いでしょうが、
トランプのスートはクローバーじゃなくて一般的にはクラブ。
草じゃなくて棍棒なんだ、これ豆知識な。



【トーマ】

ヤンデレ兄ちゃん。自領土だけに留まらず
他の世界でもその才能を遺憾無く発揮。
ヤンデレ(雄)は己に自信がない人が多いね。
愛と包容力を持って接してくれる主人公に出会えたならいいけれど
気の強い主人公だった場合、通報されてそうだよなぁ。



【ウキョウ】

次の花邑絵師作品で魔術師として登場していても自分は歓迎します。
一応隠し攻略対象で、バッドエンドの数が暴力的。さすが世界の敵。
しかしグッドエンドを迎えられた時は一番の感動を得られます。
ノーマルエンドすら哀れなウキョウさん、本当幸せになってくれて良かったよ。
ブランド:オトメイト
[2011.09.14]
南アフリカランドでFX