PC/Bloody Call 感想

発売日:2009年11月27日
価格:通常版7,000円(税抜),初回版7,500円(税別)
ジャンル:乙女ADV

もっと、
もっと兄貴に出番を!

乙女ゲだからって主人公以外の女の子のまともな絵が一人だけとか
バランスが悪すぎて案の定華が足りず
乙女ゲで真っ先に女の子キャラに萌える自分としては
萌えが満たされないゲームでございました。

いくら乙女向けでも可愛い女の子が足りないのは
女性向けとして外しちゃいけないラインだと思うんだ。
兄貴は男顔負けで格好良すぎるし、主人公はあまり可愛くない。
そこにイケメン9:女子2の割合は最早追い討ち。
全年齢でこの割合は余程のストーリー構成力がないと
面白い作品にするのは無謀ですよ。



お話は現代だけど結構ファンタジーで
その世界観オリジナルの専門用語とかの説明が上手くされていて
ゲームに感情移入しやすい導入でした。
OPや武骸現出時の映像が格好よくてスタッフ頑張ってます。

 ただ、シナリオが時々もの凄く残念なことになるのが
 全てを台無しにしてました○| ̄|_

例えば序盤は拉致された母親の心配をしている主人公の姿に
ものすごい好感を持つんだけど、
中盤でイケメンの双子と理解を深めた瞬間から
オカンの心配を一切しなくなったり、
敵の襲撃で住まいを追われ、
他所に居候している状況でのんきにTVを見て時間を潰していたり、
シナリオ上で重要な人物に当たる主人公のオカンの絵がなかったり、
オカン救出で感動の再会シーンを数行で終わらせていたり、
無神経な行動が数々出てきてかなり不快に。
このシナリオを推敲したヤツは何人なのか説明して欲しいくらい。

設定も男子キャラの絵もキャストもレベル高いので
良作のゲームに成り得る作品だと思うんだけど
その無神経な物語の描き方で色々台無しに。
全体は悪くないんだから
次回作ではその辺の配慮をして欲しいであります。
あ、あと女の子の瞳孔が薄すぎて変なのも何とかして欲しい。





 ■キャラ考察■

【黎明】

メインの人。イケメンだけど『危険だから』って理由で
身寄りのない主人公を屋敷から追い出す結構なS。
真面目キャラもいいけど幼少期の黎明の方が好みで萌えます。
最終兵器っ子属性はやっぱりツボです(´∀`)



【司狼】

最終兵器も萌えるけど零号機ってのも萌えるってことです。
真面目な双子の弟に反比例して軽い兄ちゃんな双子の兄。
ラストの展開で激萎えしましたが司狼自身は良いキャラしてました。
お手軽な奇跡展開ほど苛立つものはないんです。



【渉】

ああ、村健だなぁ…。 ちょっと情けなくてワンコ気質なキャラは
もう村健の代名詞なんじゃないかってくらいぴったりハマってます。
恋愛下手が恋愛すると暴走するのもデフォです。
過去話の死んだ魚の目の渉が激しく萌え。



【久神 夾】

うちの嫁。保健医。 嫁ってだけで9割無条件で好きになれるんですが
それを省いてもときめかせる保健医でした。
ただ、完全体のCGが何故ないのかとスタッフを問い詰めたい…。
美女と野獣は萌える設定の一つじゃないか○| ̄|_



【カイン】

カインといったら○○○だなーと思ってたら
本当に出てきてベッタベタでした。
鞭で縛り上げはいいイベントだと思います。
一晩共にして質の悪い冗談を言ったり、窓からお迎えとか
オイシイイベントが多いなこの人。



【ジン】

裏メインの人。悪の組織のボス・森川さんサイコー。
多分2週目から攻略可能となる人で
裏メインだけあってメインよりも良いシナリオしてます。
ロリコンだったり痛い一人称してたり色々オイシイしw

そんな良シナリオと胸を弾ませていたら
ラストで主人公がボスに真実を打ち明ける台詞回しがセンス無くて
ぽっきりと萌える気持ちを折られました。
何だよこの刺客のような展開は…○| ̄|_
ひとまずエン=ソフの戦闘姿に萌えたので
±0と自分に言い聞かせるさ…。
ブランド:icingCandy(アイシングキャンディ)
[2009.12.01]