月影の鎖 -錯乱パラノイア- 感想

発売日:2013年4月18日
価格:6,800円(税別)
ジャンル:殺伐とした世界の中で一筋の光を見付ける恋愛AVG

絢爛なイラストに釣られて買ってみたら想定以上の殺伐さは、さながら篝火に惹かれて焼かれる羽虫のような危険度の高いゲームでした。これまでジャンルの上ではラブコメ系が多いTAKUYOも内実病み属性が浸透していて、ヤンデレ好きとしては心の闇を覗くアビスが堪らんです。このゲームはそんな病み属性に定評のあるTAKUYOが本気を出したソフトだと思います。

このゲームの鬱加減は耐性のない人には幾ばくか辛いものではありますが、個別ベストEDはどれもきちんと幸せになるし主人公も成長していくので、カタルシスを楽しめる人には良いゲームでございます。鬱ゲに分類出来るほど壮絶な鬱オチもないし、ヤンデレ耐性強化ソフトとして良い学習ソフトなんじゃないかと。
しかし選択肢難易度が高い。好感度だけでなく依存度にも注意が必要で、更にバッドEDも複数用意。分岐に入るだけでも一苦労ですよ。神楽坂さんに何度フラれたことか…。

絵も美しいし音楽も世界観にあったノスタルジックな旋律、しかし村人がガナード一歩手前のゾンビ級思考回路をしているため、暴徒耐性を脳に焼き付けてからのプレイを推奨いたします。
ブランド:TAKUYO
[2014.07.14]
置き換えダイエット