「薄桜鬼」。
事の始まりは2008年9月にPS2を プラットフォームとしてのゲームの発売でした。 新選組にカズキヨネ氏と売れる要素が盛り込まれていて 当然人気が出ないわけがなく、 その約一年後にPS2にてファンディスクとPSP移植となりました。 そしてそれから更に約半年、登場したのがDS移植。 DSソフト発売の一ヵ月後にはアニメも放送開始。 アニメ放送年の大河ドラマは坂本龍馬の「龍馬伝」。 元々人気の高かった「薄桜鬼」ですが、 状況が拍車をかけ、きっと更に飛躍すること固いでしょう。 龍馬が名前だけで一切登場しませんけど(^_^;) そんなわけで事の始まりから計算すると 約一年半後に移植となりました今回のDS版「薄桜鬼」。 PS2版をプレイして、PSPもプレイして、今回のDS、 この三ヶ月後にPS3版が発売されるとか。 正直もういいよ。 新規イベントが追加されているならまだしも、 今回のDS版で追加された機能は『薄桜鬼クイズミニゲーム』。 移植の特典にしては正直しょぼすぎます。 他にもPSP移植で新規要素だった各キャラごとのサブシナリオも 今回DSにも付加されておりますが、 このサブシナリオ自体も元は雑誌で連載されていた物。 新規というには使い回し度が高いので 既にPSPをプレイした人には今回のDS版をプレイするメリットが見られず。 それでも元からのファンであるユーザーも 限定版の特典や店舗特典目当てで購入はするし、 そして制作会社は見越しているであろう売り方は ファンから搾取にかかっているようにしか見えず、かなりアコギ。 ユーザーを金蔓と看做した商法が自分は大嫌いだ(`Д´) さて、肝心のDS版としての評価ですが 「ウィル・オ・ウイプス」の時と比べて音質が格段に良くなってます。 画質もDSにしては悪くなく、ヨネ氏の美しいスチルを拝むことが出来ます。 だがしかし、所詮DS。 画質を今行ける高みまで極めたソニーさんのPSPでの 移植をプレイしているとやはり絵も音も格段に劣るわけで。 そもそも読むだけのアドベンチャーではDSの個性を生かしてないし。 まぁゲーム性云々で発売したわけではなく DSユーザーを取り込もうとしての発売なので 制作会社の思惑にしてみたらDSの個性なんてどうでもいいであろうので 言っても詮無いことですが(^_^;) 自分にとっては3度目のプレイとなる「薄桜鬼」。 そろそろ主人公が鼻についてきました。 1回目のプレイの時は新選組再燃の愛で絶賛に埋もれ、 主人公の設定に残念だと思う程度で済んでおりましたが 3度目となるともう良いところが見つけられず 悪いところばかり目に付いてきました(´・ω・`) その理由は“新選組”というガンダムよりも 長い間人気を得続けたジャンルの中で 主人公がどうしても釣り合っていないせい。 性格は良い子で、乙女ゲの主人公としては良くも悪くも普通の娘。 これが平凡な学園物の主人公ならこれでも十分なのですが、 殺伐とした世界観の中でひたすら男に助けられるだけの存在、 自分の足手まといさを自覚していながら 結局最後まで助けになるための結果を残さず、 護身術を身につけていたはずなのに一切発揮されず、 唯一出来たことは意中の相手に血を与えるサービスシーン程度。 そんな頑張りの足りない主人公で、終盤には意中の男は 友情や責任よりも女(主人公)を選ぶのは説得力に欠けます。 いくら乙女ゲでもそれまで仲間の絆や友情を語ってきた過程から この終盤の到着はちょいとご都合主義入ってます。 せめて「緋色の欠片」みたいにエンディングに到達するまでに やたら主人公が死亡するバッドエンド選択肢が転がっているとか 主人公がもうちょい役に立つ人材であったなら これほど反感を持つこともなかったのになぁ。 キャラデザのヨネ氏も主人公である千鶴は戦わせたかったみたいだし。 新選組連中は格好よく描かれているだけに 本当勿体無いよ…○| ̄|_ DS発売から二ヵ月後に「薄桜鬼」新作がPSPで出るらしいですね。 自分はSSLを完全ゲーム化がひたすら待ち遠しいのですが どうやらこの願いはまだまだ叶いそうにないようです。 SSLはファンの間でも賛否両論らしいので ゲーム化する可能性は低いだろうなぁ。 至極残念(´・ω・`)
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[2010.04.06] |