PS3/花咲くまにまに 感想

発売日:2013年11月21日
価格:通常版6,800円(税抜),限定版8,800円(税抜),DL版:6,000円(税抜)
ジャンル:女性向け恋愛AVG

恋愛AVGでは少々変わり種な攻略対象が好みなのですが、当然このソフトも白玖さん目当てで購入。しかし、いざ蓋を開けてみると昨今有り触れた幕末志士な攻略対象と血筋同士が血で血を洗う愛憎劇の二方向に展開し、自分の思っていたものじゃなくてガッカリしたナンチャッテ歴史ゲーでした。

主人公が思いがけずタイムスリップして寄る辺ない状況になるのに、現代に残してきた唯一の身寄りである祖父や多分いたであろう友人に思いを馳せる心情を吐露する場面もなく、知り合ったばかりの他人(イケメン)にホイホイ付いていってあっさり世話になれる豪胆さで、序盤から既に好感を抱けない主人公。一般家庭の子が教養で身に着けた程度の茶道が客商売で実践され称賛されるご都合感に、更に主人公への好感度低下がマッハ。御贔屓のお客さんも愛する人のためになら食い物に出来る屑な主人公を見る頃には好感度はもう残ってませんでした。例え攻略対象が好みでも主人公が嫌いだとAVGのプレイは辛いよな…。

そもそも女性が人権を認められ始めたのは大正デモクラシーからようやくなのに、時代的に有り得ない特遊郭の設定をはじめ諸々の時代考証が勉強不足だったり、主人公以外の女の子(歴史上人物含む)の扱いが雑だったり、舞台となる時代は好きなんだけどシナリオは正直大嫌いな作品です。
しかし恋愛イベントはドコドコ発生するし、システム面も既読スキップが高速で処理されたりミニゲームもスキップが可能と周回プレイにも優しい設定。 歴史にあまり興味のないキュン死にしたい乙女は多分楽しめるゲームだと思います。自分はもうこの主人公の顔も見たくないですけどね(´・ω・) あ、肝心の白玖さんですが、櫻井さんはいい仕事してましたが白玖さんは設定に反して普通の日本男子でした。女装男子のオイシイとこもっと出していけよ、あれじゃ全然足りないよ…。
ブランド:5pb.
[2014.08.08]
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