PS2/緋色の欠片 愛蔵版 感想

発売日:2009年10月1日
価格:通常版5,800円(税抜),ツインパック10,600円(税抜)
ジャンル:女性向け恋愛AVG

愛蔵版という名の総集編登場です。
何が有難いって
PS2版の本家とファンディスクの「あの空の下で」をセットにしただけでなく、
PSP版・DS版の移植組で追加された
“クリスマス編”と“後日談”“ミニクイズ”、
これらも収録されているところ。
特にDSは音も画質も他のPS2・PSPより劣るから
それらの性能が格段に良いPS2でプレイできるのは大変嬉しいです。



旧版にあたるPS2版をプレイしているので、
改めて思うことが多々あります。
「あの空の下で」の方の美鶴ちゃんは
珠紀への情熱がどの守護者にも張り合えるくらいお持ちなのに、
それだけの情熱がありながらスタッフからは
とことんネタ・もしくは袖にされているのが泣けます。
あれだけ頑張ってるのに報われずフラグが立たない美鶴ちゃん。
クリスマスのあれだけじゃ足りん、
せめてバレンタインも美鶴エンドが欲しい○| ̄|_


シナリオライターの文が上手くないこともあって
情景表現がくどく、展開もなかなか進まなくて苛々してきますが、
アニメ「ドラゴンボールZ」に比べたら可愛い物です。

今のゆとり世代の子はご存知ないでしょうが、
その昔、週間少年ジャンプで
アニメの放送と同時期に連載していた「ドラゴンボール」。
当然アニメが原作に追いついてしまい、
間を持たせるためにしばしばオリジナルエピソードを加え、
アニメは原作を薄く引き延ばしたような出来になってました。
特にフリーザ戦は長引き加減はすごかった…。

そういや内容も「緋色1」と「ドラゴンボールZ」って
何か共通点があるような気が。



後日談の拓磨ルートはお気に入り。
本編ではファンタジーしている彼も、
平和になった世界では学生らしい青少年でほっこりします。

今回総まとめが出ちゃったことで
完全に『カズキヨネ氏版「緋色」シリーズ・完』って感じがして
ヨネ氏による「緋色」の新作を密かに心待ちにしている自分には
それは冷や汗ものでございます。
ヨネ氏は新選組連中の仕事で既に死亡フラグがかっつり立ってるから
今後本気で緋色関連のお仕事はないんだろうなぁ。
あるとしたら新選組が落ち目になった時か…。何だかなぁ。
ブランド:オトメイト
[2010.06.07]