PS2/翡翠の雫 緋色の欠片2 感想

発売日:2007年8月9日
価格:通常版6,800円(税抜),限定版8,800円(税抜)
ジャンル:女性向け恋愛AVG

シリーズ2作目は昼ドラ テイスト。
シリーズ1作目と同じ玉依姫の名を持った主人公ですが
それにまつわる伝説は別物で新しい作品として雰囲気を持ってます。

なんせその伝説が良くない。
数千年前から受け継がれた昼ドラ設定なんだもん。
事の原因は姉ちゃんの惚れた旦那が約束を守れないロクでなし
傍ら人生に成功した妹を逆恨みして世界を滅ぼしかけたものの、
妹に封印されて数千年かけて復讐を狙う、とか…
姉ちゃん怖えよ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
それに付き合わされて生贄になり続けた妹の家系が気の毒すぎる。



前作に比べて評価の低い2作目。理由はよく分かりました。
新たに追加された玉依姫定着度システムの微妙さ、
どのルートも似通ったシナリオをした前作より薄い内容、
シナリオのボリュームも通常サイズ並みとはいえ
前作が長すぎたため物足りなかったり、
前作のレベルが高すぎて緋色シリーズとしては低評価になるのは
致し方ないと言わざるをえず。
単体で見てみると然程悪いとも言い切れないのに
前作が高評価すぎて煽りを受けて下がってます。
もうちょい頑張って作ってたらそんなに下がらなかったかもしれないのに、
今回の登場人物たちが可哀相に思える…。



ところで前作の玉依姫と守護者が登場ですよ。
助っ人として参上する様は作品の先輩として威厳あります。
なんか劇場版「ドラえもん のび太の大魔境」を思い出します。
あのヘビー・スモーカーズ・フォレスト。
助っ人だけど出張ってメインキャラの出番を潰す真似をせず
ちょうどいい案配での手助け加減で
前作の彼らが一層好きになりました。
けど、狐邑先輩の私服のダサさは何とかならんかったのかしら、
なんだか日曜日のお父さんのような服装だわ…(´・ω・)





 ■キャラ考察■

【重森 晶】

“幼なじみで主人公の唯一の守護者”と
出だしは最高潮にオイしいポジションなのに
話が進むにつれ守護者は増えるは、
謎の転校生なる幼なじみ設定にとって永遠のライバルが出現するは
ひっそりと不憫なメイン攻略対象の重森くん。
二刀流のビジュアルが華麗に格好よくて好きです。
小太刀・二刀流とかたまりません、双剣カックイー。



【壬生 克彦】

中の人がうちの嫁で謎の転校生ですが
外見が弧邑先輩と似ていたり、
毒舌設定が地味に嫌なヤツ程度だったりで
個人的に嫁にしては物足りない方でした。
後半の相思相愛になってからの甘さが普通に萌えるんで
前半パートは踏み台だと思っておきます。
もうちょいツンデレだったらベタで萌えるのになぁ。



【壬生 小太郎】

兄同様、こちらは真弘先輩に見える瞬間がある弟。
絵師が同じだから言っても詮無きことですが
同じシリーズなんだしもうちょい何とかした方がいいですよ>スタッフ。
主人公との恋愛よりも兄貴からの独り立ち物語がメイン。
成長物語ですね、分かります。



【天野 亮司】

主人公の姉の婚約者。 言うまでもなく昼ドラ設定。
略奪愛に殺し合い、姉ちゃんの憎悪が3割増してそうで
攻略前に危惧しまくった亮司さんです。
けど本当の修羅場は亮司エンドの後だと思うんだ、
何だよあの真緒姉さんに対して全くフォローなしなエンディングはw



【高千穂 陸】

壬生兄弟の父が実はだめんずであることが発覚する陸ルート。
結婚前とはいえ、他所に子供作ったり預けたりする父は
一般論としてだめんずに部類すると思うんだ…。

姉ちゃんが二人いるなか片方(主人公)だけにやたら懐いてる弟は
昼ドラテイストに拍車をかけた一人です。
懐きっぷりはめさめさ可愛いんだけどね、
真緒姉さんのことを思うと立場ないよね。



【賀茂 保典】

奥手カップルと言いつつ、彼女が圧倒的主導権を持つカップル。
賀茂くんはベタ惚れなので主人公の上位に立てることは
今後万の一もありません。そんな賀茂くんにモエー(´∀`)
エリート街道まっしぐらだった彼が
これからもエリート道を走り続けられたのか大変興味深いです。
愛のために転職もしてくれそう。



【御子柴 圭】

年上の彼氏はとても落ち着きある人で素敵だと思います。
ただ、人よりちょっとかなり年上ではございますがwww
しかしその分包容力は伊達じゃありません。

全体がただでさえ長くないシナリオのなか、
メイン攻略対象よりも一層短いシナリオで
もうちょい御子柴さんの53万の包容力を堪能したかったです。
ラストのあれだけじゃあ焦らしプレイですよ○| ̄|_
御子柴さんマンセー。
ブランド:オトメイト
[2009.09.10]