PS2/星の降る刻 感想

発売日:2005年9月22日
価格:通常版6,800円(税抜),限定版8,800円(税抜)
ジャンル:恋愛AVG

オトメイト処女作。
「緋色の欠片」や「薄桜鬼」で一世風靡したカズキヨネ氏がオリジナルキャラクターデザインしたオトメイト乙ゲ第一作なので緋色や薄桜鬼からの流れで手に取ってプレイした人も多いんじゃないかないかと思います。そんなこのゲーム、あらすじを読む段階で中学生の黒歴史ノートに書いていそうな主人公は選ばれた人間設定系で、身に覚えのある人は軽くトラウマドアーをノックすることになります。
プレイ前からユーザーを抉ってくるスタイル、私、嫌いじゃないです。


そんな選ばれし人間の物語は、1周目プレイ所要時間が約3時間とラノベ並みの短さ。当時のPS2の乙ゲタイトルで割とあったシナリオの長さなのでこの点については非難しませんが、問題はその内容がトレペ並みに薄く、攻略対象7名中内2名はBADEDのみと恋愛AVGとして変化球を搭載していること。
ボイスも攻略対象のみだったり、メーカーは初の乙女ゲーだから低予算・手探りで作ったのか透けてみえる。この低クオリティは乙ゲ黎明期だから許されるけれど、PSP移植版は発売中止して良かったんじゃないかな。

しかしヨネ絵と緋色の欠片の原点が垣間見える部分など見所もあります。他にも中二病やベタな展開・裏番最強説など其処此処に楽しめる要素はありました。クソゲというより乙ゲ中級者向けと言ったところかでしょうか。
ブランド:オトメイト
[2015.02.05]
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