退魔を生業とする由緒正しきお家のお嬢さんが
男子校に男装して潜入操作。日本刀を振るって退治する。 何とも自分好みの設定で大いに期待を寄せプレイしたのに 予想外にも訪れたのは期待値には満たないガッカリ感。 序盤だけで女子であることをやたら主張するしつこさ。 噂に聞いていた一昔の少女漫画の語り口のテキスト。 メイン攻略対象の坊主がしつこく親切の押し売り。 ルートが確定してからはシナリオも面白くなってくるんだけど それまではなかなか辛く難しいゲームでございました。 特に一昔の少女漫画語り口はキツイ、侮ってたよ…(´・ω・`) ゲーム自体はマップに表示された場所を選択し キャラエンドへのフラグを立てるオーソドックスなもの。 ただし、大抵の乙女ゲならば攻略したいキャラのいる場所だけに 通っていれば大抵エンディングにたどり着けることが多いけど、 このゲームは目当ての攻略対象以外のイベントを見ておくこと 更に時期も計って見ることがフラグになっていたりするので AVGとして結構難易度が高め。 繰り返しプレイしていけばどのイベントがフラグになるか 分かってくる部分もあるので一概にクソゲとは言えません。 しかし、 セーブスロットが全部で3つ。 決定ボタンを長押しでスキップ機能。 プレイ画面からスタートメニューに戻れない。 などの不便さが一概にクソゲじゃないとも言えず…。 まぁ、後にここの会社が生むモンスター(√)のことを考えると 既に片鱗はあったんだなぁ〜と、むしろ感慨深かったりw キャラたちは7割くらい良い魅力を出していたし、 エンディングも各キャラ2種ずつとそれなりに充実、 キャラに愛情を持てそうならばそう悪いゲームでもないので 機会があれば是非プレイして頂きたい作品。 ■キャラ考察■ 【兵頭 十馬】 他の攻略対象は全くそんな気配は持っていないのに、 十馬はガチで自分の嫌いなタイプ。 そんなヤツがメインでいらっしゃることに このゲームへのプレイ意欲が2.5割削減されたのは言うまでもなく。 親切の押し売りに身の程を弁えず厄介事に首を突っ込む図々しさ。 そして自爆しては自ら厄介事となる足の引っ張りよう。 こんな神経に障るバカキャラは久々。 高校生男児としてはリアリティある人物像なんだけど、どうにも好きになれません。 食いきれない食事量を食わそうとするのは十分虐待の領域なんだぜ(゚Д゚) 坊主スタイルと何とも万人受けには難易度が高めの萌えビジュアルですが 中の人は谷山紀章さんと素敵ボイス。 自分は好みの範疇外でしたが、お節介で熱血坊主男児が好みの方にはオススメ。 【和泉 悠斗】 ツンデレかと思いきや、地味にヤンデレ・しかも同性を相手に。 男同士の友情ってもっとカラッとしてるもんだと思ってたけど 悠斗の執着加減はどうにも女々しく、“アッー”っと思うことしばしば。 恋愛エンドにたどり着くも、 「私、この人と結婚して大丈夫かしら?」 と将来考える機会をもたらしそうな予感をさせるエンディング。 もう一つのエンディングからも推察して悠斗はガキだってことなんだろうなぁ。 要さんならもっと良い男捕まえられるだろうから 結婚相手には他を考えた方がいいですよ?>要さん。 【御代 天也】 中の人が檜山さんなんでいつ熱血に叫ぶのかとwktkしておりましたが 残念ながらその機会は訪れず。叫ばない檜山ボイスに妙な違和感。 そんな御代くんではございますが予想に反して乙女度高めシナリオ。 中盤からラストまで培われていく絆が何とも萌えます。 ただ、その件が良すぎてエンディングは私的に物足りない(^_^;) いっそキスでもプロポーズでも何でもやっちゃえヨ!>御代。 【葛葉 漣】 主従関係、好物です。種族を越えた愛、大好物です。 ご都合主義ぽい同族よりも、王道の異種族の方がお好みです。 甘言吐くタイプはどうにも信じられず、何か裏があると勘ぐってしまう自分は 当然葛葉のことも疑っておりました。サーセン。 イイやつだよ葛葉。異種族エンドでのスチルは作中一のお気に入りだ。 口を尖らせた要さん可愛いよ(*´д`*)ハァハァ 【安倍 忠義】 例えセピアなスチルでも愛らしい幼女は愛らしい。 他のキャラルートだとそこそこ有能になる要さんが 安倍先生だとてんで全力で無能に。 きっと他のキャラだと必然的に要さんが守ってあげなくてはならないからだけど 先生だと安心して守ってもらえる立ち位置を演出が出来るからしょうね。 もし、要さんが意図して無能でいたのだとしたら… 要さん、恐ろしい子!((((;゚Д゚)))ガクブル 【隠しキャラ】 『続きはPC版で!』みたいなシナリオ。 隠しキャラエンドと言うよりただのBADエンドです。 肝心のPC版は今となっては入手困難なので 『続きは同人誌で!』って所でしょうか。
ブランド:dimple
[2011.04.17] |