PC/自律機動戦車イヅナ 感想

発売日:2006年12月15日
価格:7,800円(税抜)
ジャンル:サイエンスファンタジーAVG (女性向けオトメ+ボーイズゲーム)

どっちつかずは中途半端。
まず主人公が妹と兄が用意されています。
妹では乙女ゲー、兄ではボーイズゲー(BLではない)がお楽しみ頂けます。
ただし、兄は妹で誰かとのエンディングを向かえた後の
セーブデータでのみプレイ可能。その際妹がエンディングを迎えた人とは
エンディングを迎えられないと条件付。


唐突ですが、乙女ゲとかノーマル好きの種族の女ヲタと
BL好きのいわゆる腐女子の女ヲタは別物ってことを
意外に男ヲタは存じなかったりします。
男女のカップリングのノーマルか、BLカップリングか、
女ヲタでも意外にどっちかに趣向が偏っていて
両方へ盛大に情熱を注いでいる人は少数だったりするんですよね。

だから乙女ゲとBL要素をセットにしたところで
結局ユーザーにとってはどっちつかずの中途半端な物でしかない、と。

今回は更にBLですらないので
売り文句にボーイズゲーとか言われても誰得ってわけでして(^_^;)
プレイしてみるとゲームシステムとしての面白さがあるんだけどさ。
乙女ゲーを作る製作陣が男の人が多いと
この手の現象が発生しやすいなぁ。



そんな売り文句が失敗していたり、
乙女ゲの売れ線とは少しズレた難しい画風、
食いつくにはちと躊躇しそうですが
ゲームの本質は結構面白かったです。

先に言った面倒そうな兄ルートですが、
妹でのルートのデータ引き継ぎだけに
妹で起こった出来事での裏が垣間見られて
攻略したあの人の違う一面が楽しめます。
例えば妹が気になるあの人にメール送信したその時間、
兄ルートでメールを受け取るあの人の姿が見られるわけで。
こんな違う方向から楽しめる乙女萌えは新感覚です。モエー(*´д`*)

イラストも乙女ゲーとしての売れ筋とは異なりますが
デッサン力はしっかりした方なので悪くありません。
それに声優さんがかなり豪華で、自分としては「コードギアス」での
福潤・櫻井による友情コンビネーションに萌えた口としては
今回それが再臨したかと思う素晴らしいキャラ設定に
激しく一押ししたい部分であります。

ところでおまけモードはフルコンプしたけれど
シナリオで真相が分からない部分が多々あるんですが(^_^;)
公式設定×攻略資料集の「analysis」を
データ式じゃなくて書籍化してくれないかしら。すごく欲しい。



スタッフロールを見てびっくりしたんですが
製作会社の代表者が天王寺きつね氏なんですね。
「イヅナ」が乙女ゲにしては異質だったことが良く分かりました。
あと兄妹ルートのアレとか。
天王寺さんか…、納得。





 ■キャラ考察■

【杉田 宗親】

チカちゃんの夢が10代どころか
10歳未満並みの純粋さで光っています。
言葉使いとか面白くてしかも実力ありすぎる中の人。
デブの国とかばっちい子とかw何この面白い子ww



【高柳 肯】

チカちゃんとセットの時もいいキャラしていますが、
お見舞いイベントとか何気に幸せな将来への憧れとか、
チカちゃんとは対照的なキャラだけど
チカちゃん並みに良いキャラ像してます。
櫻井が自由な子設定で福潤がしっかり者設定は
安定感があってやっぱりいいなぁ(´∀`)



【杉田 正剛】

出だしから交際が始まると
後に不穏な空気が待っている物なのに
意外に序盤で消化され、珍しい順調カップルでした。
全年齢での最年少だけに子どもっぽくもありましたが
年下好きの面倒見宜しい乙女には是非正剛君の面倒を見て頂きたくw



【北川 イザン】

斎賀ボイスってだけでスキル高なイザン。
自信の立ち回りで使い分けが出来ているようで出来ていない
そんなまだまだ青いところがいいよね。
スーパーサイヤ人って言っちゃなんですが
好きですよそんな設定。赤目モエー。



【小曽根崎 すぅ子】

途中で終了というか、事件を未然に解決したと言うなら
他の男どもよりも遥かに男前なすぅ子ちゃん。
しかも逆玉。結婚したら誰よりも幸せにしてくれそう。
結婚相手は兄ちゃんじゃなくて晶乃限定で。



【朝倉 総一郎】

選択肢によって拝める近親相姦に見えるイベント付きの兄ちゃん。
並みの全年齢ならぼかやしたんだな、で納得した部分ですが
製作陣代表は天王寺氏なので確信を持ってヤッてますね。
ボーイズゲームで良かったね、本当に。
もしBLなら兄ちゃんの性癖が全年齢じゃ対応しきれないwww
ブランド:TEA-CROWN(ティークラウン)
[2010.03.15]