PC/剣が君 感想

発売日:2013年12月19日
価格:通常版7,800円(税別),アニメイト限定版9,333円(税別),SKiT限定版9,333円(税別)
ジャンル:和風伝奇ADV

やはりRejetらしい血塗れゲー。
しかし表現は歴代のRejetグロゲー先輩と比べたらせいぜい切り傷止まりなので、プレイ後も安心して肉料理を召し上がれます。

前作の「Tiny×MACHINEGUN」が嘘のように丁寧に作り込まれていたので正直期待していなかった分驚きました。設定の作り込みの甘さはあれど、シナリオを各攻略対象ごとに特色を備えた4つのEDを用意、前半部分はフラグ立てに費やされているので周回毎にやっつけになったけど、後半部分はそれぞれのキャラクターの持ち味を活かしたお話が展開していて飽きることなくプレイ出来ました。そして絵が時代物に合わせた彩色で美しく、特に左京は女子と疑うレベルでスチルを拝む度に萌え死にしました。たまにスチルが百合に見えて違う世界の扉にWELCOMEしそうになるくらい。

主人公が姫君と瓜二つとか薙刀設定とか活かさずに死んだ設定はあるけども器量良しのいい子で好感が持てます。ただ、江戸時代女性らしく控えめてイマイチ恋愛に対して押しが弱く、重い物を背負っている攻略対象たちが主人公に惹かれる理由が時折弱く感じる所があったので、もう少し主人公の設定は特異にしても良かったんじゃないかなと思った。好きな女第一優先に出来る男って乙ゲじゃ普通になっているけれど実際は滅多にいないから妙に違和感。DBの悟空もチチ放置で修業に明け暮れるし、売れない時代に苦楽を共にした彼女を売れた途端に捨てる芸人とか、割と男目線の物語では愛より夢や目先の欲求に忠実なこと多いし。…乙ゲでくらい夢物語でもいいのに自分は何を言っているんだ(´・ω・)

Rejetにしては珍しく万人受けもしやすく完成度の高いソフトだったので移植しないかと密かに期待。乙ゲ的に糖度もバッチリ、長編時代ロマンスを見たい方には是非お薦め。


※念願叶い2015年3月26日にPSvitaに移植発売。おめでとう、そしておめでとう。
ブランド:Rejet
[2014.09.10]
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