PS2/水の旋律2 〜緋の記憶〜 感想

発売日:2006年10月26日,ベスト版2007年9月27日
価格:通常版6,800円(税抜),初回限定版8,800円(税抜),ベスト版2,800円(税抜)
ジャンル:ゴシックロマンスAVG

前作「水の旋律」はただの前フリ…、
本編はこの「緋の記憶」です。
毎度続編物を鑑賞する毎に前作の完成度に越えられない壁が見えて
続編物はあんまり期待せずに取り掛かるのですが
今回はいい意味で裏切ってくれて有難うございます。
スタッフはこれを作るために前作を作ったとしか思えないくらい
何から何まですべてが良かった…。
しかも制作費かかってるだろーなー。出演陣とか出演陣とか。



前作から2年後ってことで前作で登場した人も出演しており、
新たに登場する人物も前作の登場人物に縁のある人や
名前だけ登場していた家系の方が登場していて
後付け設定さが感じなかったし
何より主人公が大変自分好みで激しく萌えます。
マイ萌え主人公のベスト1に君臨できるくらい。
続編ってことで前の雰囲気を壊さず、
前作のファンの方にも喜ばしいこととして
前作攻略対象と前作主人公の甘々なシナリオ付き。
あくまでシリーズ物の2作目だけど
ご新規さんにも前作ファンの方も楽しめる2作目でございました。
2作目でマンセー出来たのは「コードギアス」以来だなー。最近だけど。



何がこんなに「水の旋律2」マンセーするのかってことですが
主人公が明るく可愛く性格のイイ娘で、
対する攻略対象たちがそれぞれに挫折みたいな物を抱えていて
それぞれのルートで主人公と一緒に克服していくシナリオでございます。

前作がどの個別ルートもけっこう金太郎飴に近い
個性の足りないシナリオだっただけに余計感心いたしました。
今回もラストは似たような物のはずなのに
毎回新鮮な気分で最後まで萌えっぱなしだったし。

それと今回もございました。おまけモードに既読達成率が。
しかしシナリオが面白かったのと、
今回はランダムイベントはあまりなくて
しかもおまけモードから回収出来たから100%にするのは
然程困難ではございませんでした。むしろ楽しかった。



さて、一つビックリしたことがございます。
それは前作主人公・白石陽菜さん。

 「緋色の欠片2」での前作主人公・珠紀さん然り、
 「マイネリーベU」での前作友人ズ・ミンナ&マリーン&オーガスタ然り、
 「サクラ大戦3」の帝国歌劇団メンバー然り。

皆様新たな作品ではメインから外されたとはいえ、
同じシリーズ作品の先輩として新たな登場人物を助けてくれる
素晴らしい立役者たちでございます。

今回「水の旋律2」でも前作攻略対象たちが頑張っているなか
当然前主人公である白石陽菜さんもとても素敵な先輩として
色々アドバイスやら手助けをしてくれることでしょう。
何せ彼女は九艘・一謡の両種族から大事にされるほどの戦力。
なのに役立つどころか足手まといで
ビックリした。

最強の能力を有しながら、
どのシナリオを選んでも決して戦いには参加せず
遊び歩いたり不用意に出歩いて敵に捕まる様は
正に“World is mine.”ならぬ“World is hers.”。
役立たずどころか足を引っ張った時は思わず
そのままぐちゃぐちゃにされたらいいのに、と思いました。
主人公たちが頑張ってパトロールしてるってのに…さ…。





 ■キャラ考察■

【安曇 康秀】

蔑まれたお家の安曇先輩は交際するのに
種族以上の問題が間にあるわけですが
ツンからデレた安曇先輩を見てしまったもんなら
それはもう二人の仲を応戦しないわけがなく。
ファンディスクが出た暁には一番気になるカップルであります。
寿命の差の問題も二人らしい反応で
この場面は安曇ルートで萌えるワンシーンとなっております。
ちうか終盤のデレた安曇先輩はヤバイ。ハァハァする。



【式部 吉乃】

軽い男に見せかけて結構な物を背負っております。
ただ九艘にしては以外に若輩者だったのが予想外でした。
攻略対象の中で一番隙なくきらを大事にしそう。
男の巫女という新たな萌え要素を拝ませて頂きました。



【設楽 優】

今回彼のための物語だったと言っても過言ではありません。
正直前作でどの攻略対象よりも優が好きでした。
ありがとうございます。
前作で攻略対象にしないでくれて、本当にありがとうございます!!

前作であんなに尖がっていた優もまぁまぁ丸くなり
しかし茨の道人生ではありますが、
きらちゃんという素晴らしい伴侶と出会えて心より安堵しております。
幸せになって欲しいと思えるキャラクターはやはりイイなぁ。



【明月 涼】

大人に見えて結構子どもな涼さん。
色々手助けしてくれる大人な人なのに
こちらが助けたいと思わせる男って
オイシイポジションですね。羨ま(´Д`)



【柏木 好春】

弟から恋人に昇格できた勝ち組。
ラストで兄ちゃんより姉ちゃんを選ぶ場面は
少し強引にも思えた以外はいい弟属性のシナリオだったと思います。
しかし惚れた者負けとはよく言ったものだなぁ。



【遮那】

きらちゃんが本当にいい娘なので
こういう苦労ばかりの人生を歩んできた人に
きらちゃんみたいな伴侶と出会えたことは
すごく祝福してあげたい心境でございます。
弟へのフォローのなさはちょっとどうかと思いましたがw
自分にいっぱいいっぱいで弟のこと気付いてなかったのかなぁ。



【加々良 水季】

37歳と女子高生カップル。それだけで…(;´Д`)ハァハァ
『体が弱くて長生き出来ない』と言われた人が
肉体の衰えが既に始まっている37歳でまだご存命なら
もういつ死ぬか、の峠は越していると思うんだが(^_^;)
そこそこ長寿な一謡なら37歳もまだデンジャーゾーンなのかな?
ブランド:KID
[2010.01.17]