PSP/黒雪姫〜スノウ・ブラック〜 感想

発売日:2014年4月24日
価格:通常版6,000円(税抜),限定版8,500円(税抜),DL版6,000円(税抜)
ジャンル:ファンタジー・恋愛AVG

タイトルからお察し、グリム童話で有名な「白雪姫」を題材にしたロゼゲー。
題材と同じく鏡にすら褒め称えられる超絶美少女な白雪姫が、女装男子な女王様(美形)に執着され、イケメンが集うレジスタンスに逃げ込むのが冒頭のあらすじ。最高級容姿で警戒心という名の第一防衛ラインを突破。あとはそれぞれと好感度を上げていくAVG形式。中期から選択肢オンリーのAVGとなったロゼゲーの一つ。

1ルート当たりのシナリオ全体が短いのだけれど、序盤に攻略キャラが固定されてしまうため最初から最後まで一途プレイを楽しめるスタイル。各キャラに複数エンドが用意されているのでささやかではありましたが、周回プレイも楽しめます。
ただ、初期のロゼゲーと比べて設定の練り込みが甘く、恋愛脳で動く白雪姫と攻略対象の数々の言動が茶番にしか見えなくて萌えるよりも苦笑いしてしまうこと請け合い。まぁモブは顔すら見えないのがロゼワールドなので、顔が見えている人達だけで盛り上がれるのは通常運行と言えなくもなく。
それにご都合イベント満載な世界だけれど、ヒロインの白雪姫はロゼゲーには珍しく性格に屈折したものがない良い子路線なので、歴代ヒロインの屈折したところが苦手なプレイヤーにも受け入れやすい方だと思います。

システム面はオリジナリティの追求したいのか、過去ログやらクイックセーブやらのボタン操作がちと特殊仕様で面倒だけど一応完備しているので困窮はしないかと。

最後に恋愛AVGの看板となるスチル。
いつものロゼです。
空間・関節の歪みは当たり前。シナリオにそぐわない表情やら攻略対象によるヒロインへの太ももタッチに、過去作で見覚えのある構図たち。どのスチルもパッケージ以上の完成度を満たしていない所とか「いつものロゼだなぁ」と実家のような安心感を覚えたり。スチル出た途端に思わず画面を見る角度を色々試してしまう乙ゲはロゼくらいだわw
ブランド:QuinRose
[2017.06.07]