PC/魔法使いとご主人様〜 wizard and the master 〜 感想

発売日:2005年9月02日
価格:7,500円(税抜)
ジャンル:ファンタジー・恋愛AVG

本家では声付きのリメイクが発売され、
存在がなかったことにされかけていますが正真正銘QuinRoseの処女作。
ロゼゲーはクロアリまでプレイして参りましたが
新作が出る毎に会社自体劣化するのが伝わってきます。
ジョーカーからは比較的マシらしいけど、
それでも発売日に特攻でプレイするのは
パソコンさんを投身自殺させるくらい勇気が要ります。
そんなロゼがまだゲーム会社だった頃の作品。
今は乙女専門のサイバーテロのような会社だもんな……。



初めに絵を見た時、地方の同人作家のようなレベルでビックリしました。
いくら5年前でももうちょいマシな絵が用意出来ただろ、と思ったけど
こちらお描きになった絵師さんのサイトを覗いてみたら
結構素敵なイラストばかり。
どうやらロゼと絵師さんの空気が合わなかった結果のようで。
それに女の子の絵は柔らかく華奢に描かれていて大変可愛い。
今のロゼの女はがたい良すぎて複雑骨折していてさ、見習えばいいのに。


そして文章がなんと読みやすいことか。
プロと言うには荒削りなんだけど文章はまとまってるし
イベントも主人公の言葉遣いは悪くても下品な表現はほとんどないし
変な効果音が大量導入されていないし
本当…ライターはどこで道を誤ったのかと思いました。


そんな絵も文章も許容範囲ではありますが
飯作りが激しく邪魔臭い。
そもそもランダムで決まる要素は嫌いなんだ○| ̄|_
味付けも何を基準に置いてるのか理解出来ないから
地道にメモでも取って食える組み合わせを見つけなければならない苦行。
そして不味い飯を食ってると評判と知性に影響が出る環境。
いっそ白米とふりかけだけ食っとけ(´・ω・)



それからエンディング数が無駄に多い。
せっかくお目当ての攻略対象のキャラエンドとなったのに
主人公が偉くなろうが穀潰しになろうが内容は大体一緒。
一緒のくせにそれぞれを見るためには面倒な飯作りの苦行が。
繰り返しプレイするには屈強な精神が必要なので
片手間にプレイされるか
リメイクで素敵声優に癒されながらプレイされるのが推奨。

ところでリメイク版なんだけど、
公式サイトで面倒な料理作りについて一切触れてません。
なんだこの難有り部分を伏せて宣伝し販売する悪徳業者のような
ゲーム紹介は…。





 ■キャラ考察■

【リューク=ブラウン】

リメイク版では杉田。ハトアリに続いてこちらでも登場。
頭が固いって点ではロイドと被ってるのに
体育会系と理系で噛み合わないらしいのがよく分からない。
浮気をするって発想自体なさそうな真面目さを持つ男子。



【ロイド=ダークネスト】

リュークが犬ならロイドは猫。
主人公に堕ちていく様はとても面白うございました。
ツンデレ男子を陥落させるのはやはり楽しゅうございます。



【ミラー=フェルデナンデス】

幼なじみ属性は好物です。
ドラゴンとの掛け合いや素直になれない所もオイシイし。
好感度が足りない状態で告白に言ったらより一層気の毒に。
けど気の毒に振り回される状態なのが彼が最も輝く瞬間。



【サイラス=フォン】

まさかの展開で普通に驚いた。
初見だとハワードとキャラ被ってるとすら思ったのに
ロゼのこういうキャラ作りは上手いなって素直に思います。



【セラス=ドラグーン】

竜の子が一番可愛い。人と竜とで二度オイシイ。
キャラ紹介からじゃ初登場では威厳があったことを予想できません(^_^;)
イケメンで伝説的生物が下僕とか、
わざわざ従者選ばなくても既に生涯安泰じゃないかww



【シルフィール=ベルモア】

乙女ゲで女の子エンドがあるのは好きです。
それが可愛い女の子となれば尚更。
更にシルフィールは見た目に反して
格好いいお嬢さんでギャップもいいです。
ただ、女子だけにシナリオが他に比べて緩いのはやはり否めず。
一応全年齢の処女作だし、
本気で百合にするわけにはいかんかったんだろうなぁ。



【ハワード】

多分真相エンドも兼ねた人。忠義の心はドラゴン級。
通常の会話イベントにも見える伏線に3涙分の切なさがあります。
だがしかし、忙しいのは分かるがネコの面倒ぐらいちゃんと見とけww
ブランド:QuinRose
[2010.09.22]