PSP/断罪のマリア ラ・カンパネラ 感想

発売日:2012年5月31日
価格:通常版5,800円(税抜),初回豪華版7,800円(税抜)
ジャンル:恋と祝福のエクソシストAVG

PC版では鬱ゲ扱いされていた「断罪のマリア」が満を持して移植。
PC版、それは頑張って到達したキャラエンドの6分の5が鬱ED
特殊な趣向の人向けすぎる乙女ゲですが、そこに新規EDを追加。
世間一般の目にはゼロ以下からのスタートなので
完成度は最悪PC版よりは酷くならないと予想される祝福された移植。
しかしEDは新たに導入されたけど、そこに至る過程に新規イベントがほぼ無し。
唐突な展開に少々ビックリされるかもしれません。
まぁそんなことは花梨のゲームには些末なこと。
Don't think. Feel.



今回新規スチルも柔らかい色使いと柔らかいキャラの表情で
ご新規さんにも取っつきやすいように雰囲気が変わっております。
ゴシックにビビットな色塗りの既存の絵もそのまま使っているので
違いに戸惑われるかもしれませんが
有名な“死ね連呼”やグロ表現などがマイルド仕様で
スタッフの「断マリ」をより良くしようと励む気持ちが伝わってきます。
しかし難易度が
格段に向上。

スキップ機能が通常のスキップ機能に『次の選択肢まで飛ぶ』機能、
『前の選択肢まで戻る』機能が用意されているため、
プレイ環境はかなり整っていますが
新規選択肢がほとんどないため、既存の選択肢で
約2倍になったEDまでの分かれ道を見出すのは困難を極め、
せっかく付属しているステータスもあまり当てにならず、
更に一周あたりのシナリオが長いため
EDに到達できず何周もプレイしていると心を折られそうになります。

しかしPC版でも救済のないEDばかりだった結社連中も
暖かい日の光が届いたEDに頑張ってプレイした気持ちが報われます。
自分もラストでどんでん返ししてきた水鏡さんと幸せになれるEDと
最萌えクラウスと幸せになるEDを見ることが出来て大満足です。
鬱EDは嫌いじゃないけどやっぱり心が折れる…。



何故かダークネスの救済が弱かったり、PSPの読み込みが重かったり、
色々問題がないわけではないですが、かなり向上された移植になっております。
しかし、このゲームと同じ日に他社がシスターと神父物の乙女ゲを
発売しているのは何かの因果を感じます。
他社のあのゲームをプレイして神父×シスター萌えした人が
うっかり軽い気持ちで手を出して火傷しなければいいけど。
PSP移植で色々と改善されたとはいえ、
フルコンプを目指すならかなり長く険しい道のりが待っているので
心積もりをされてから手を出すことをお勧めいたします。



ところで、フルコンプ後に登場するおまけシナリオは必見。
法王様が早乙女学園のあの人のようだwww
ブランド:花梨エンターテイメント
[2012.07.28]
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