武将萌えに幕末萌えに歴女、
そんな世の中に有りそうでなかった 平安時代を舞台にした乙女ゲがとうとう登場ですよ。しかも安倍晴明。 数年前に晴明様ブームなんて物もありました。 今時分に“陰陽師”と言えば“レッツゴー！陰陽師”だったりするけど。 誰か「雅恋」でレッツゴー陰陽師MAD作らないかなぁ。 サンクチュアリ様のゲームは処女作「D.C.G.S」が マイベスト乙女ゲに殿堂入りしているくらい好きなので 今回の「雅恋」もそれはそれは楽しみにしておりました。 「D.C.G.S」は終始乙女としての見所ばかりの内容、 唯一の難点はシナリオが短い所。 今回「雅恋」ではそんな難点を改良しシナリオが大幅にボリュームアップ。 シナリオライターが複数になったからこそ為し得た成果でしょうか。 けど、戦闘場面がくどかったり 他のルートと展開が被っていたり シナリオ面での総合評価としては 量は増えたけど乙女要素の質は物足りず、 「D.C.G.S」を引き摺っていた自分としては 期待していた物と違ってちょっとションボリ。 事件も織り交ぜつつ12日で恋愛が成就するのは やっぱり何処となく不自然で違和感があります。 「雅恋」は事件を中心にお話が展開していくから 恋愛を中心に描いた「D.C.G.S」とは性質が別物だから仕方ないだけどなぁ。 そんな己の中での期待外れとはいえ、決して不出来なゲームなわけでなく、 どのキャラも魅力的で個別ルートも個性を活かした物。 平安時代のイメージに沿った音楽、 雅で彩り美しいスチルたち、 まぁ、戦闘場面は文章のくどさにうんざりしたけど どのキャラも悩みあり葛藤ありで切ないシナリオ、 メインの晴明シナリオは段違いで頑張ったお話でした。 そして何より、 グリリバが とてもいい仕事してます。 こんな三枚目小動物で輝いてるグリリバとか初めて見た。 他のキャスティングも絶品だし。 弐号エンドが何故ないのかスタッフを問い詰めたいくらい。 弐号くんはこのゲーム最大の癒し系です。 早くもサンクチュアリ様の新作が楽しみは自分でございます。 新規のお話もいいけれど、「雅恋」のファンディスクか 「D.C.G.S」の続編が出ないものかと密かに思っていたり。 まぁ、あんまり「D.C.G.S」ばかり呟いていたら 『サンクチュアリ』でも兄ブラ『サーカス』のスタッフ雇用条件と 同じものが提示されそうなんであんまり言いたくないんだけどさ(^_^;) ■キャラ考察■ 【安倍 晴明】 物語中盤、変化姿に心臓を射抜かれ、 そこから徐々にデレを垣間見せる姿に体力を削がれ、 ラストのキスの拘りで止めを刺されました。 ドSのATフィールド突破後は溜まりません。萌え死ぬ。 ところでMよりSのほうがATフィールドが強力な気がします。 そんなハイレベルのATフィールドの突破はある種快感。 ATフィールドがある段階で好意的な時も良いものですがね。 愛を持って罵倒って、晴明様(;´Д｀)ﾊｧﾊｧ 晴明様以外のキャラエンドだと晴明様は舅になるわけですが ファンディスクでは是非ともその話が読んでみたく。 ライコウと舅晴明の掛け合いとか想像しただけで楽しすぎるｗ 【和泉】 色々良い場面があったはずなのに 後宮入り後が気になって全ての思い出が吹き飛んだ自分です。 初っ端から優しいヤツは何か裏があると思っていたけど 優しさだけは変わらないお人なので一安心。 【源 頼光】 なかなかのだめんずっぷりが素敵です。 和泉ルートと共通項が多いシナリオなのに メインの人物が変わっただけで何故こうもヘタレるのかｗ 【壱号】 鈴木裕斗の成長ぷりに素直に感心する子でした。 いいツンデレだ。 弐号のせいでツンもデレてるようにしか見えないけどなｗ しかし弐号が好きすぎて壱号で悶えた場面が物足りないので ここは是非ファンディスクでも出して補って頂きたく。 おにぎりの場面も“ついで”みたいなイベントだったし。 【源信】 源信さんの設定は兄ブラでも使い馴染んだ設定なのに まだ魅せる事が出来ることに素直に感動しております。 仕事寮の中でビジュアル面において支持率が低そうですが 温かく優しい良いお話なので敬遠せず是非プレイして欲しい。 【道満】 トリは何といってもこの人。何といっても今回の原因ですから。 心底この人とのエンディングがあって良かったと思います。 ルートに入るまで苦労するけど 道満ルート後は選択肢の難易度が極端に低い気がしますが これはスタッフによる道満さんへの愛故でしょうか。
ブランド：サンクチュアリ
[2010.12.02] |