PS2/ナデプロ!! 〜キサマも声優やってみろ!〜 感想

発売日:2009年10月29日
価格:通常版6,800円(税抜),限定版8,800円(税抜)
ジャンル:声優体験AVG

発売から2週間程度で初回版がAmazon価格にて
¥10,000超えした摩訶不思議な声優になるトレーニングゲームでございます。
一体どこで何があってそのような事態になったんですか…!?



新書館で氷堂涼二作画での漫画やドラマCDで有名らしい「ナデプロ」。
登場人物達は中の人と名前がリンクしていて
声ヲタとしてはニラニラしてしまいます。
そして自分がこのゲームの購入を決めた一番の理由、
うちの嫁がいっしーという名で参戦。
いいんだ、攻略対象じゃなくてもいいんだ。
他の誰よりもいっしーに萌える…(;´Д`)ハァハァ



メインはアドベンチャーで途中声優のお仕事・アクティングパートをこなし、
一年以内に立派な声優になるのを目指すゲーム。
このアクティングパート・スタッフの本気が見えます。
声優という仕事の細かさが!
アフレコ風景を頑張って再現しようとするスタッフの心意気。
もうちょい温い物を想像していただけに
この予想外の細やかな設定は声優業の本質が垣間見えました。
本当に大変なんだなぁ声優業って…。



声優のお仕事の大変が目一杯伝わってくるゲームでしたが
乙女ゲとしては糖度が全体的に低く、
乙女ゲユーザーには物足りないかもしれません。
何せ攻略対象たちはみんな社会人なのに、
エンディング迎えてもキスすらないんだぜ…。
清い…この人達、夢を売る商売をしているだけに
交際までもが清いよ…○| ̄|_
しかし登場キャラみんな個性的で魅力的。
苦楽を共にした分エンディングを迎えた時は満足度はあります。
サブキャラもオイシイキャラしているのに
個別エンドがなくてすんげー勿体無いくらい。

ただ、システム面ですがロード画面がちと多く、
スキップ機能が選択肢になったとき解除出来なかったり、
回想モードが付いていなかったり、
アクティングパートがうんざりしてきたり、
繰り返しプレイするには疲れてきます。
エンディング・スチルを揃えた今、
しばらくこのゲームはやりたくないかも。





 ■キャラ考察■

【樋口 龍】

ドSキャラかと思いきや、とんだツンデレでめさめさハァハァしました。
ラストにデレパート、やばすぎる。
こんな悶絶したツンデレは世界男ツンデレの5本の指に入るよ…。
ヒグチはどのルートでも奇想天外で見ていて愉快でした。
この人ありきのナデプロなんだなぁ。



【八十科 悠】

甘々です。多分ナデプロ作品一の甘々です。
最初から優しいキャラって途中でとんだ裏切りにあうのに
この人はある種、紫のバラの人でした。
甲斐ルートで微妙になったモチベーションを八十科さんで上げたらいいと思う。

ところで“ヤソシナ”ってタイプしても漢字変換されません。
やっぱり常用じゃないのかな?



【人見 克也】

乙女な展開よりも腐女子目線で大いに楽しませてくれた人見さんでした。
途中で人見さんのお仕事内容に触れたシーンは
例え好感度が下がっても選びたくなる展開。
もう人見さんをいじるのに最適の話題。
ソッチ系の仕事、大事にしていこうぜ!



【南雲 健太】

さすがロボット系アニメメインで活躍されているだけあって
ルートシナリオはとても爽やかな物でした。
他の先輩2名がアレなんで爽やかに見えざるを得ないとも言いますが。
声ヲタの自分としては野島健児さんは
「翡翠の雫」の晶みたいなクーデレ役の印象が強くて
なぐもんみたいに爽やかなのは新鮮でした。
こんな野島さんもまた良いもんだなぁ。



【甲斐 由直】

前半に警戒心強かったあの子が後半で心許すのがめっさ萌える
腹黒設定の同年代・甲斐くんです。
同年代だけど気持ちは年下設定。
そんな年下萌えにオイシイキャラなのに
エンディングが物足りなくて残念極まりない甲斐くんです。

こばとさんや櫻小路との絡みが面白です。
特にこばとさん。中の人のことを考えると笑いを通り越して
声優という職業の凄さを改めて痛感。



【櫻小路 一海】

乙女に人気の高い櫻井さんですが
乙女ゲ作品への出演が以外に多くなくて
ここにいらっしゃるってだけでレアです。
やはり色んなタイプを演じてきた実力派声優だけあって
櫻小路の演技も素晴らしすぎます…。

初登場では嫌な性格のヤツを醸しておきながら
実態は結構な小市民のカリスマ持ちな声優さんでした。
人気を鼻にかけているのに嫌味に見えないのは
それすらキャラ設定に仕上げる櫻小路クオリティ。
こばとが人工物で櫻小路が天然物のキャラ作りと、
作品途中でもキャラ同士がみんなで話題にしていましたが
やはり天然物は人工物と違って活きが良いナァ。
ブランド:ガンホー・ワークス
[2009.11.14]