こんなに
クオリティの高い作品が オトメイトの訳がない。 ループ設定は好物です。 特にゲームだとエンディングが複数あって、 シナリオの一部や設定は同様、 その中で分岐していった先々での関連性を見出すことは 世界観を深く掘り下げて作ったからこそ出来る業であります。 これが浅いと矛盾が横行し、気持ち悪い作品に。 それにループでなくても世界観をがっつり掘り下げた作品は それだけで十分完成度が上がっていて良いね。 更にシナリオが金太郎でなければ尚良し。 オトメイトと言えば、 絵はレベル高いのにシナリオはピンキリ、 二流のミニゲームが組み込まれやすいのが特徴。 限定版だと¥9,000近くするくせに スチルの数は普通、シナリオがキリの方、 二流どころが三流のイライラさせるミニゲーム付きだともう泣けてきます。 そんなオトメイトで今回の「夏空」。 スチルは丁寧、シナリオは高評価、 全選択肢制覇したいLRCシステム。 それに乙女ゲって正統派の学園物が意外に少ないからかなり楽しめました。 夏の雰囲気もばっちり押さえてるし。 攻略対象はみんな仲良しの科学部メンバー。 みんなで和気藹々しているところも楽しいし、 ギャグも利いてるし、個性派揃いで見所満載。 全員攻略するのがあまり苦にならないと思います。 全員攻略しないと真相も見えてこないから 攻略が苦にならないのはかなり重要なことだけど(^_^;) ところで「夏空のモノローグ」のライターさんが 「緋色の欠片」と同じ西村悠氏なんだけど、 あのくどい文章からかなり成長したんだなぁ、素直に感心。 ■キャラ考察■ 【木野瀬 一輝】 気の毒なことにヘタレ。良い人だけどヘタレ。 彼が悪いわけではなく、すべての巡り合わせ故に気の毒なヘタレ。 自分個人がうじうじした男が嫌いなので 個別ルートも然程好意を持てなかったり。 思春期には十分な心の傷の持ち主だけど それ故に主人公が辛い思いさせているとか。 女泣かす野郎は男として半人前だぜ。 木野瀬くんご本人もご自身のうじうじを認めていて この青臭さが木野瀬くんの良い所なんだけど 自分はもっと大人な人がいいなぁ。 【加賀 陽】 他のキャラより一年前に既に悟り済みの実は優秀な男・カガハル。 木野瀬くん同様、主人公の過去と接点がなければ もう少し納得して見られたのに、と悔やまれてなりません。 結局主人公自身の過去と今、 カガハルからの主人公の過去と今に相互があるようで、 いまいち納得が出来ないまま個別ルートが終了した気がするんだ…。 ところで公式サイトで公開されているカガハルのスチル、 何故あれをチョイスしたスタッフwww 【沢野井 宗介】 残念な天才。公式で才能の無駄遣い。 部長は大好きだけど、第一印象が残念すぎて応援バナー票も残念な結果に。 しかし部長は残念であってこと輝いてる。 あらゆる面が残念な部長が大好きだ(´∀`) プレイしていて一番気になるのは部長母。 一体どんな人なんだ…。この人こそ計り知れない。 【篠原 涼太】 個別ルートは一番好きです。 こんなに胸の内が素直に感動したのは 「君望」の蛍ルートをプレイした時に並びます。 篠原ルートはエピソードがない分物足りないけど 攻略対象内で一番応援したくなる子。 すべて解決後、行く末が本当心配…。 もしファンディスクとか発売された時、 酷いことになってなければいいけど。 【浅浪 皓】 先生は篠原くんルートに次いで好きです。 良い意味と悪い意味で先生が大人であること、 主人公が子供であることの演出が利いてます。 個別シナリオもいいけれど、 先生がダメな大人っぷりを発揮した時の主人公の反応が素敵。 前向きになれないのにここぞとポジティブさを発揮とかお前w 【綿森 楓斗】 綿森ルートは綿森エンドじゃなくね? 大団円と取れるエンディングに恋愛の可能性を期待した女子はきっと涙目。 立ち居地が不安定すぎて幸せになれるのか激しく心配させた謎の人。 あと年齢不詳、大好きです。
ブランド:オトメイト
[2010.08.06] |