PS2/スカーレッドライダーゼクス-STARDUST LOVERS- 感想

発売日:2011年6月23日
価格:6,800円(税抜)
ジャンル:恋愛AVG

某うたの王子様のように爆発的な知名度こそまだないけれど
熱狂的なファンが多いSRXシリーズ。
ドラマCDにキャラソンにVFBにイベント、副産物はほとんど実践済み。
登場するキャラは全員個性的、設定も凝っていて世界観の完成度は高いのに
本編のシナリオが金太郎飴でどうにも手放しで褒めきれないゲーム。
回収しきれなかった伏線を副産物で展開せずに
本編を全力投球して完成度を上げておけばもう少し評価は変わっていたのに。
そこが最大のネックであり、惜しい作品でございます。



そんな一部ファンには特に待ち遠しかったFD。
再びLAGの連中がきゃっきゃしている姿を見られるのは素直に嬉しい。
しかし蓋を開けてみたら収録物はシナリオ1本のみ。
お話は金太郎飴。おまけモードに回想モードなし。
既読スキップに費やされた
世界でした。

総プレイ時間のほとんどが既読スキップの終了待ち。
待ち望んだサブスタンスルートもサブ組で一括されたED、オペレーター組も同様。
更にお話の時期が本編の後日談ではなく中間地点の辺り。糖度低め。
全4話で2話が本編からコピーペースト疑惑の学園祭シナリオ。
通常版が存在せず、ゲーム本体・ドラマCD・小冊子がセットの定価¥7,140(税込)。
既には副産物で出し切ったのか、薄っぺらさは緋色1FDを超えます。
酷いよ、僕らが見たかったFDはこんなんじゃないやい!(ノДT)



肝心のシナリオの内容ですが、
本編でも鬱となった原因の一つであるレゾナンスを更に掘り下げ
FDでも鬱を蔓延させる所は『さすがRejet!』と期待を裏切らないお話。
3話でのスチル回収のための選択肢が確信犯です。
2話のコピペ疑惑と金太郎雨を除けば、LAG連中はきゃっきゃしていて可愛いし、
教官は相変わらず鉄壁ガードで可愛いし、質としては濃い内容。
しかし特定キャラだけを攻略すると瞬きのような速さで終了。
訓練されたファンはこれで我慢するでしょうが、
足元を見たような内容でFDを名乗るのは正直不快です。
次を出す時はもっとファンのことを考えて誠意あるゲームにして頂きたく。
薄っぺらいけど質は悪くないんだからもっと頑張ればいいのに。





 ■キャラ考察■

【駒江 クリストフ・ヨウスケ】

今回もちょこっと外人設定は活かされないヨウスケくん。
口数少なくクールに見えるヨウスケと
賑やかで熱いフェルは真逆な性格なのに
上手く噛み合った会話をしていて見ていてとても微笑ましいです。



【霧澤 タクト】

ライダーの中で一番見ていて愉快な人。
同じライダーに弄られ、相方のサブスタンスにも弄られ、
教官に天然で弄られる。スイカはご愁傷様でした。



【津賀 ユゥジ】

ディバイザーの扱いに定評がある男。
そして何故かヒジリよりエロい人としてキャラを確立。
エロ本談義は男前でした。




【鞍馬 ヒロ】

正直者は美徳だと思います。
しかしヒロの美徳のせいでタクトが不審者にww
『…ねばいいのに』は自分も愛用させて頂いてます。
夏の藪蚊とか、…ねばいいのに。



【錫木 カズキ】

半分くらい何を言っているのか分からないけど
何となくニュアンスは伝わってくる不思議系ボーイ。
『デスティニーに運命』って重複してますよwww



【無月 ヒジリ】

お客様の中に“13歳ヒジリはどの副産物で登場しているのか”
ご存じの方はいらっしゃいませんかー!!

今回のFDでは教官に対しての複雑な気持ちが描かれていて可愛い奴でした。
やはり戦隊物で6番目の戦士はオイシイ立ち位置です。



【甘粕 ソーイチロウ】

自分、SRXシリーズの中で一番好きなシーンは
本編序盤の長官と補佐官が怪しい会話をしているシーンです。
あそこのアキラさんが格好良すぎて不動のベスト1でございます。
しかし補佐官はストイックですね。
ストイックすぎてせっかくFDで立ったフラグもフラグになってませんね。



【近江、但馬、駿河】

自分、SRXシリーズの中で一番好きな人間キャラは駿河です。
クールで毒っぽいのにアキラには敬意を表した所が好きな理由。
他の二人も個性的で可愛いです。なのにオペ組で一纏めですか…。
次に彼らが大きく活躍できるのはいつですか?



【サブスタンス】

リッくんはやっぱり可愛い。
他のサブスタンスも当然可愛いんだけど
リッくんの過半数何言っているのか分からない所が壮絶に可愛い。
誰かリッくんとオチャヅケがきゃっきゃしている所を
3分間繰り返すだけの動画を作ってくれないかしら。



【グランバッハ】

バッドEDですねww Rejetだからね!
ゲームしかやってない自分にはアキラはグランバッハに対して
勝利条件以外にどこで恋愛フラグが立っていたのかよく分からないんですけど。
これもどこかの副産物で回収されているのかな。
ブランド:RED
企画開発:Rejet
[2012.07.29]
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