PSP/白華の檻 〜緋色の欠片4〜 感想

発売日:2012年9月20日
価格:通常版5,800円(税抜),限定版7,800円(税抜)
ジャンル:和風伝奇恋愛AVG

珠紀が主人公の緋色シリーズは新作を出す毎に初代の雰囲気が崩れていくこともあり、世間様的に叩かれる評価傾向にありますが、自分は昼ドラリメイク前の翡翠の雫含め全編大好きな作品であります。
そしてついに語られる季封村最悪であり元凶となった事件。時代は過去。登場人物は玉依姫と守護者のご先祖様達なので当然珠紀が出るはずもなく。路線が違うんだからプレイは必須科目じゃなかったのに、つい『珠紀の緋色シリーズ』と同じものを期待しました。今は反省している。

シナリオはかなり長め。現代まで凄惨な風習を残した元凶で、しかもテーマが『罪』だけに鬱展開多数。極めつけに主人公の目が死んでいてプレイしていて鬱々としてきます。攻略対象も割と後ろ向きな連中が多く、そのくせ敵キャラたちはヤル気全開で、身中に超高校級の絶望でも潜んでんじゃないかと疑わしいレベル。
一応幸せになるEDや正史に繋がるED、悲恋EDなど複数のEDが用意されていて、ラストまで頑張ってようやく報われるんだけど、如何せんシナリオが長いためそこに辿り着く前に心が何度も折れる音を聞く羽目に。多分鬱ゲと認識した状態でプレイし始めたら問題なかったんだけど、予備知識やパッケージから鬱ゲと知らないままプレイしたもんだから自分にとってはトラウマゲーになりました。鬱ゲなら公式できちんとアナウンスしてくれよ、プレイする時の心境によってはやりたくないジャンルなんだよ○| ̄|_

そんな自分の心身をフルに攻撃していた鬱ゲだけど、季封村の過去としての世界観は抜群で後付設定にもばっちり答えた内容だったと思います。プレイヤー自身の心理状態の配慮が必須と思うので、お手に取る際はご注意されたし。


ところで。子孫の優男な雰囲気とは対照的に厳ついオジ様系な蛇様が、子孫と同じことをしているイベントには笑った。千年経ってもブレない血筋してるww
次回作はババ様の若かりし頃をロゴスメンバーを攻略対象に混ぜた乙ゲ出ないかなー。同じ過去編でも自分はこっちが見たい。
ブランド:オトメイト
[2013.09.02]
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