PSV/Side Kicks!(サイドキックス) 感想

発売日:2017年3月23日
価格:通常版5,800円(税抜),限定版7,800円(税抜),DL版5,048円(税抜)
ジャンル:本当の悪を暴き出すAVG

シシバが可愛い。

前作「逢魔が刻」が高評価を得ていると風の噂を聞き、某動画サイトのCMを見たのがきっかけで予約購入。前作が未プレイだったので、処女作でやる気やらアイディアやら色々出し切って失敗するか同じクオリティを維持するか期待と不安が五分五分ではありましたが、総合的に当たりな作品でした。

舞台はアメリカ、特捜科な警察のメンバーとしてドラッグや正体不明の殺人鬼の事件を背景にイケメンと恋愛しつつ真相に迫っていく。
攻略対象は全6名。ツンデレ・ショタ・インドア系・いつもの遊佐系・謎多き男・オッサン系と乙ゲプレイヤーのためにお好みのジャンルが用意。それぞれの過去や趣向もしっかり練られていて、限定版特典の冊子ではそれが垣間見える私生活が何とも楽しい。

スチルも綺麗で各キャラに程良い量が用意されていて、レストランメニューにストラップなどの小物の絵も完備で100点満点。女子率が低いのにどれも華やかな絵に仕上がっておりました。
システムもシナリオの中でリアルタイムに飛んでくるキャラのメッセージやサイドストーリーが楽しめる事典もどきも小技が効いており、メインシナリオ以外に舞台裏も覗けて楽しい。

しかし詰めてプレイしたら3日でトロコン出来るくらい全体的にシナリオが短い。各キャラ個別シナリオも主人公が健気でキスシーンとか微笑ましく見られるし、終盤の真相が明かされる所はカタルシスと切なさがあって盛り上がるし総合評価は高くしたいけれど、如何せん選択肢難易度も低くバッドエンドも少なめ、場面転換で時折文章がぶつ切りにされたような読書時の物足りなさもあって、もっとこのゲームの世界観を楽しみたい自分としてはすごく勿体ない。
きっちり完結させているから続編は難しそうだけど、是非とも優しい世界なFDをメーカーさんは出して頂きたく。リツの出番やタテワキさんのやりたいこと10選もまだ残っているし、何よりインドア系シシバとの部屋デートは拝ませて頂きたく。
ブランド:文化放送エクステンド
[2017.03.30]