中華系大河ロマンなこの作品は
「彩雲国物語」と同じタイプではありますが、 自分としては「彩雲国物語」よりもこちらの方が好みで十分楽しめました。 ただ、前作の「あさき、ゆめみし」がかなり高評価だっただけに そちらを超えられなかった方が残念で、期待外れだったと言えます。 「蒼天の彼方」自体はそれなりに良い作品なんだけど 前作よりもシステムが減っているし、 キャラ像も全体的に「あさき、ゆめみし」に出てくる人物と 似通った面があったり、女性キャラが圧倒的に少なめだったり、 何というか比較するとかなり物足りない…。 この過剰な期待分を差し引いての判断なら良作と言えます。 双子も萌えるんだけど、まだらお姉さんには適わないし○| ̄|_ 初めてMIOブランドをプレイされる方には結構オススメ。 まぁシナリオも「あさき、ゆめみし」の人とは別の人だし、 前作の発売から一年しか経過してないことから 製作陣は前作とは異なるチームだったであろうと予測されるので ブランドというより製作チームの完成度の違いなのかもしれませんが。 そんな前作と比較するとどうしても物足りなく感じますが 一本のソフトとしては然程劣っているわけではなく。 今回はシナリオがチャートマップという形ですべて表示されているので スチル埋め以外にもチャートマップ埋めの楽しみがあります。 当然すべて埋める=全シナリオを読み尽くす。なので バッドルートが苦手な方にはチャートマップ埋めは精神的に痛いかも。 このチャートマップ埋めは結構楽しかったけど チャートマップが表示されていることによって どちらを選んだらバッドエンドに進むか予測できるのは キャラ攻略としてはどうなんでしょ(^_^;) マップが表示されているおかげで シナリオのフラグとかその後の展開など、中身が丸裸状態ってことで 難易度が格段に下がる、というよりもう答えが表示されてる状態。 マップ表示形式を取るならばもうちょい分岐を増やすとか フラグ面を凝っていかないと攻略が容易すぎます。 絵はスチルより立ち絵の方が魅力的でした。 年月が経過して外見が変わり、 一部の方は立ち絵が凝ったものになっていてかなり萌え。 壮年期サイコー。少年から青年に成長イベントを遂げた面子モエー。 ■キャラ考察■ 【呂雄】 初回プレイで呂雄を攻略したときは欝ゲーかと思いました。 だってどの選択肢を選んでも必ず死んでるし! グッドエンドすらアレ。それを補うべく用意されていたトゥルーエンドも 史上を上手くハッピーエンドに持っていって良シナリオの中、 武官との甘いイベントが控えめすぎて もうスタッフは呂雄を虐めて楽しんでるとしか。 呂雄のスタッフによる愛され方が可哀相すぎる…。 【慧】 きっとプレイヤー人気は一番なんだろうなぁ、 だって愁ちゃんとなんか似てるし。 確かに野生の一匹狼が自分にだけ懐く瞬間って萌えるもんね…。 慧さんルートだともれなく燕尭さんが付いてくるかもしれないよ特典で ルートとしては一番好きです。 【劉瑯】 他のキャラが血生臭い展開の中、頭脳戦(腹黒対決)なシナリオ。 しかもちょっとヤンデレ。そんな劉瑯さんも素敵です。 ところで劉瑯さんと美蘭さんがくっ付く予感も 無きにしも在らずな気がするのは自分だけですか? 対等な関係で言い争うし、上手く付き合っていきそうなんだけどなぁ。 【朱偉】 成長イベントって大事だよね。テラ萌える(;´Д`)ハァハァ 年下だけど潜在能力が高いのは重要なのです。 公式サイトの紹介から朱偉くんはてっきりツンデレだと思っていたけど 年下特有の意地っ張り程度でそりゃもう可愛らしいもんでした。 ちうかもう壮年期での格好よさが際立ちすぎる(;´Д`)ハァハァハァハァ 【太星】 商人ってネトゲーでも人気の低いジョブですが 食わず嫌いせずに是非攻略してみて欲しい人です。 他のキャラルートが国の天命に近い線での話なのに 太星だけ微妙な位置づけで異質な部分は確かにあるけどさ。 【泰斗】 呂雄に続いて可哀相な人。呂雄との間には越えられない壁があるますが(^_^;) 他キャラをクリアしないと攻略できないのが一層不憫。 幼少期に苦労している分、幸せになってくださいと祈らずにはいられません。 それだけに大事なラストシーンが使いまわし用のイベントで せっかくそれまで盛り上がってきたシナリオも消化不良気味。 ラストチャートではなくその一個前で完結していたら良かったのに。 事あるごとに甘い言葉をスルーされる泰斗さんに幸あれ。
ブランド:澪(MIO)
[2009.08.06] |