PS2/S.Y.K 〜新説西遊記〜 感想

発売日:2009年8月20日
価格:通常版6,800円(税抜),限定版8,800円(税抜)
ジャンル:天竺道中恋愛AVG

峰倉かずやの「最遊記」が
頭から離れない…○| ̄|_

だって「S.Y.K」も「最遊記」もどうしようもない従者たちが
ぐだぐだに旅をしている絵図なんだもん。
同じ題材で似通ったキャラ設定、プレイしていても「最遊記」が彷彿として
素直に楽しめないことが猛烈に小憎らしいです。
未だ旅が終わっていない「最遊記」より
「S.Y.K」の方が天竺に辿りついただけマシなんだけどさ。



サイト紹介で主人公・玄奘はよく妖怪に誘拐されるってあったので
てっきり「王家の紋章」のキャロル並みに誘拐事件多発かと思いきや
そんなマンネリ展開ではなくすっきりまとめてあって良かったです。

ゲームがアニメーション風に展開していき、
SDキャラでのスチルに加えて結構立ち絵も動き、
シナリオが前半は和気藹々とギャグも盛り込み、
後半でシリアスに決めつつ笑いのポイントも持ってきたり
OP・ED付きで、しかもOPは2種類。
全体的に楽しくプレイ出来ます。
ただ、今回もシステム設定画面は従来のオトメイト仕様なので
このゲーム特有の“OPはすっ飛ばしする設定”とか
細かい配慮が欠けていたので完璧とはいい難いのが残念。

それから時々文章の視点が変わって分かりにくい部分が目立ったかな。
特に玉龍ルートのエンディング近くに微妙な表現されて
折角の盛り上がりが折られた感があったのがなぁ…、
そういうのは本当勘弁してください○| ̄|_



あと「封神演義」とか原作「西遊記」を知っていると
ニヤリと出来てより一層楽しめました。
楊ゼンとかナタクとか別作品なのに登場しているこの辺の人って
色んな作品に出演しているガブリエルとかサキエルとか
そういう位置付けなんだなぁ、と改めて思いました。
つまり、作り手の発想は昔の作家も現代の同人作家も
そんな違いがないってことかー。納得。





 ■キャラ考察■

【悟空】

その他従者3人を攻略してからじゃないと攻略できない人。
けど攻略後は斉天大聖にもにょり、顕聖二郎真君にゾクッと怯える展開でした。
特に顕聖二郎真君、怖えーよ!((((;゚Д゚)))ガクブル
ニートは攻略するのに手順を踏ますだけあってメインなシナリオしてました。
けどせっかくのメインなんだからラストはもうちょい甘々にして欲しかった。
前世からの恋愛物語なのになぁ、勿体無い。



【八戒】

軽い男が仇となり、乙女の支持率が低い豚さんですが
ダメな男が吹っ切れた後というのは格好いいものなんです。
国より女を取る男の愛情は本物なんだぜ(`・ω・´)
ところで八戒の母国って実在したのね。知らなかったよ。



【悟浄】

トラウマスイッチをお持ちの河童さんは
実は豚さんよりだめんずじゃないかと推測する自分です。
まぁ、根本であの仙人が9割悪いんだけど(^_^;)
オッドアイという特殊武器をお持ちですが
こちらよりも長髪設定の方が萌えに活かされていて予想外でした。
それから隠しのあの人エンドでの河童は可哀相です>スタッフ。



【玉龍】

自分だけど慕ってくるって時点で誰も勝てやしねぇwww
玉龍可愛すぎるvあの可愛い玉龍が原作では馬だなんて信じられない…。
強くなるのも玄奘のため、体を張るのも玄奘のため、
他のキャラエンド後の玉龍が幸せになれたのか
心配になってしまうくらい健気な玉龍モエル(*´д`*)ハァハァ



【???】

初期登場はオカマキャラでちょっと引き気味だったんですが
正体が発覚してから180度見る目が変わった珍しい人です。
なんだあの格好よさは、そう思ってしまった自分は
スタッフの思うままじゃないか○| ̄|_

食わず嫌いせず是非攻略することをオススメします。
何この王の器なお人はwww
ブランド:オトメイト
[2009.09.03]