PSV/悠久のティアブレイド -Lost Chronicle- 感想

発売日:2016年9月8日
価格:通常版6,300円(税抜),限定版8,300円(税抜),DL版5,800円(税抜)
ジャンル:女性向け恋愛AVG

ネットニュースで『ロボが格好良い乙女ゲー』と発売当時に一部で少し話題になっていたり、シナリオも長く評判は上々と聞いていたのでプレイしてみたものの、
まさか2日でトロコンするとは思わなんだ。
もうちょい歯応えがあると思っていたのに、いつものオトメイト。
ロボデザインがBouさんってんで「マブラヴオルタ」並みの壮大さと大長編を期待したわけじゃないけれど、肖る程度には世界観の作り込みを期待したんだけどなぁ。

総評価を先に言うなら『悪くはない』。
しかしシナリオで発生するピンチと巻き返しがキバヤシ理論、ロボ戦もロボの立ち絵の少なさと大体操縦者の左手をクローズアップといつもの集中戦スチルで済まされる演出の少なさ、用意した挿入歌も場面文字数が少なすぎてサビが来る前に終了、実はWヒロインだった、悪いと思った点を上げればそこかしこに地雷が含まれるので未プレイヤーの好みによってはネタバレ覚悟で事前に知っておかないと酷い目に合いそう。

音楽担当は我が敬愛するMANYOさんだし、ロボもデザイン自体は格好良い。
乙女ゲーとしての基準値には達していると思うので『悪くはない』けど、名作ロボアニメを見て目の肥えたユーザーが手を出すには確実に期待値を達成していないのでお薦め出来ない。


あとオトメイトの世界規模救助系で割りとありがちなことなんだけど。
例えば技術開発主任なら部下もいるだろうし、移住するなら各部門に分けて作業をする人員の動き、物語全体を構築した時に登場はしなくても存在はしているであろう人や行動の気配は一切なし。色々な種類の武器が登場してもそれぞれの特徴がほぼ活かされず一部シーンでは投擲武器に成り下がる。
人類を救う規模の話の割に登場人物の少なさや世界観の狭さ、設定の壮大さに対してこじんまりしているところに『いつものオトメイトだなぁ』とは思った。オトメイト過去作品の「二世の契り」とか「夏色」とか今でも好きなゲームだし、オトメイトは一集落や一部活動などもっと小規模なところを舞台にゲーム作った方がいいんじゃないかな。
ブランド:オトメイト
[2018.10.10]
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