初回プレイ時におけるプレイヤーへの放置プレイが容赦ありません。
普通の女子高生な主人公が突如非現実世界に巻き込まれ、 作中の専門用語が飛び交うも一切説明されず、 この段階まではプレイヤー・主人公共々アウェーな存在だったのに 気付けば根拠不明にやる気MAXな主人公のせいで プレイヤーのみが状況から取り残されます。 それでもゲームを進行していくと何となくプレイヤーも状況を察していきます。 が、中盤に急遽舞い降りたトライアングラー。 更に最寄りの男に恋愛フラグが乱立。 そこでふらふらしたまま更に進めると悲恋EDか中途半端なEDに終着。 そんなこんなで胸中に何か沈殿させた気分にさせた初回プレイ、 格好いい術や武器で戦う所とか 「力を授けよう」や「俺がお前を守る！」や言いにくい詠唱呪文、 日常で 時代考証無視で格好良く決まった戦闘用制服とか 中二病 炸裂と 痛酸っぱい気持ちに なりました。 いやはや、中二の頃の邪鬼眼な黒歴史を思い出します。 ノートに自作キャラの落書きや文字を綴った中学時代をお持ちの方なら きっと身に覚えのある感覚が彷彿とされましょう。 死後、晒される事を恐怖するなら今のうちに滅殺処分することをお勧めします。 自分はとうの昔に廃品回収に提出済だぜ！(ﾟ∀ﾟ) そんな初回プレイこそ容赦ない放置プレイではございますが 周回プレイを重ねることで物語の全貌が見えてきて きっちり纏まったシナリオと数々の疑問が解けて胸の内がすっきりします。 その他チャート埋めやアイテム回収などやりこみ甲斐があり、 アイテム・好感度などが引継ぎ出来るため周回プレイ毎に楽になり、 キャラごとにスチルコンプのおまけとして追加シナリオが用意されていて 最近のオトメイトでは見られない充実したソフトでございました。 システムがいつものオトメイトシステムではなく、 既読スキップの代わりに場面スキップが搭載。 オトメイトシステムに慣れた人にはちょっと戸惑いますが チャート埋めやさくさく読み進めるのに場面スキップが大活躍。 目立った不備もなく、欲を言えばスキップ速度をもっと速めて欲しかったくらい。 さくさく進め過ぎて３日でフルコンプ出来た事は 良い事なのか悪い事なのか微妙な判定ですが。 ところで、アイテム回収が「マメプリ」のソーマ集めみたいだなーと思っていたら 開発した会社が同じだったでござる。 小まめに寄り道していたから楽に集められたけど、 ラスト2・3点はどこにあるのか見当がつかなくて攻略サイトのお世話に(^_^;) 攻略にて所在を知り、思考の袋小路ぐあいにげんなりしました。 誰か花座と塾の存在意味を教えてください。 ■キャラ考察■ 【神之邑 颯真】 エンディングの男前な決意が胸キュンだったのですが、 エピローグで適当な奇跡が起こって決意が台無しに。 何故あのまま悲恋風味のハッピーエンドにしなかったし。 ご都合主義に委ねるくらいなら二人まとめてなかったことにした方が潔いよ。 ところで、真源が攻略できるPSP版が出るなら自分買いますよ？ 【樋野 克】 エンディングがすっきり終わっていたのでエピローグが蛇足に思えます。 颯真といい、エピローグが活かせなくて可哀想だな。 結局血筋はどう継いでいったのか分からなかったけど VFBかどこかで説明しているのかしら。 【識守 章都】 数少ない主人公の才女設定を活かした人。 誰にも懐かない獣が自分だけ懐くのはやっぱり可愛いです。 あと女性キャラの登場が多くて自分にはオイシイ個別ルートでした。 章都さんの姉ちゃんがカッコ可愛い。 職業に性格にラストの美味しさ、どれをとってもマーヴェラス。 【水樹 結】 13歳。年齢相応のキャラで乙ゲの年下属性としては逆に珍しい子。 主人公が長女の割に子どもなので途中イラッとします。 けどラストは自分好みの一途さが描かれていてイラッとしたことも忘れます。 声が合っていないのは納得してませんがね。 もっとどうにかならなかったのか。 【足利 義地】 本人の夢物語よりもその先にある執着したシナリオが萌えます。 お花できゃっきゃうふふしている所も萌えたんだけど 自分はやっぱり病んでる方が好きです。 【横井 史郎】 大正桜に浪漫の嵐！ 好きな少女マンガベスト５に「はいからさんが通る」が入っている自分に 度ストライクの設定です。軍人に夜会にハイカラ、いいぞもっとやれ。 チェスでうっかり事件は繰り返し再生で見たいイベント。 次の日と合わせると尚良し。策に溺れる軍人可愛いよ(´∀｀) 【隠しキャラ１】 周回プレイをしていると何となく攻略できることを察し、 チャートを見て攻略可能を確信する人。 生活能力なさそうな所に胸キュンします。 中の人効果で○○帰りの男の名台詞が終始脳を飛び交いました。 せっかくベテランなのにミスキャストだよ…○|￣|＿ 【隠しキャラ２】 まったく予想だにしていなかった攻略キャラ。 悩みの原点は終始同じなので同じ場所をぐるぐるしたような話ですが 某攻略対象の嫉妬・執着が渦巻いていて楽しいです。 主人公視点ではないので他ルートよりプレイヤーを放置プレイ度高し。 ゆっくり成長を見守るのが吉。
ブランド：オトメイト
開発：ヴァンテアンシステムズ株式会社 [2012.06.30] |