PSP/ワンドオブフォーチュン2 〜時空に沈む黙示録〜 感想

発売日:2011年9月29日
価格:通常版5,800円(税抜),限定版7,800円(税抜)
ジャンル:恋と魔法を勝ち取るAVG

もっさりシステムは
最早ワンドのお家芸。

無印のマップ移動の面倒さは忘れられません。
FDのモード選択でルルたんの動きに面倒さを感じたことも忘れておりません。
そして此度も緩やかなロードにスキップできないモーション、
日付が変わる度にキャンセルされるスキップ機能など
苛ちな人には特にストレスが蓄積されること必至。
絵師もシナリオも頑張ったのに、プログラマ何やってんの!



今回は無印から登場している攻略対象6名+新キャラ1名。
時間軸は無印・FDより後の出来事で、今作によって
無印からの攻略対象6名の完結編と言える内容になっております。

劣悪な続編に有りがちな『イベントを変更しただけで同じ展開』で片付けず、
きっちり解決に導き、且つそれぞれ成長していく姿は
どのキャラも魅力的で素晴らしいシナリオでございました。
今までのワンドはお気楽平和な世界観をまとって描かれていたのに対し
“戦争”という重いテーマを扱う事によって
魔法とは無縁の生活を送っているユーザーにも
何某か考えさせられるお話だったのではないかと。
それから乙女ゲらしく糖度も用意万全でございました。
CERO指定が心配になる表現もございますが
ワンドの彼らも大人の階段を昇っただけです。これぞ青春。



ところでノーマルエンドってバッドの間違いじゃね?
そんなワンド2ですが完結したかに見えて、
大団円によって続編製作の余地がございます。
ワンドキャラはモブキャラに至るまで
個性的に描かれているので自分は大歓迎ですよ。
しかし次こそすっきりシステムで製作して頂きたく。
…お家芸だしな、無理だろうな……。





 ■キャラ考察■

【ユリウス】

魔法バカが恋愛バカになるのはシリーズ通して共通項目。
ユリウスには罰としてルルたんの胸について語ることを要求する。
あのイベントは垣間見た他の連中の反応が楽しすぎるw



【ノエル】

作中一番の常識人であり、運気の低そうな純朴ノエルにまさかの悲劇。
そのせいで一番重いものを背負ったと思います。
どのキャラエンドでもルルは相手に寄り添い、支えているんですけど
ノエルはルル以外に、ルル以上に支えられる人は想像できません。
あの時、この娘が側にいて本当に良かったよ…。



【ビラール】

片言殿下が、片言殿下がぁっ!○| ̄|_
キャラチェンジ殿下も嫌いじゃないけど、
好きの割合は片言8:キャラチェン2なんだ。
何故脳細胞弄ったし。有り得ん、有り得んぞー!(゚Д゚)



【ラギ】

殿下同様、チビドラにもっと出番を。
成長に伴い捨てられる要素だろうが
僕らのアイドル・チビドラさんの出番がないなんて
そんなの食い倒れ太郎から太鼓取り上げるくらい遣り切れません。

ところでラギルートラストで登場したあの人の声って
あの歩く18禁守護者ですか?



【アルバロ】

今回もトラップ発動。
ええ、見事に引っ掛かりましたよ。
アルバロさん、パねぇっス○| ̄|_

アルバロは最凶すぎてルルたんも
他のルートでは達し得ない魔性の女へと成長。
そんなルルたんによって振り回しているようで
実は振り回されているアルバロを見て心の奥底から思うんだ。
ざまぁwwwって。



【エスト】

ノエルのことがあるまでは一番重い運命を背負っていたエスト。
今作ですべて良い方向に向かっていき、
エストのことを心配していた世の乙女たちはホッとしたことでしょう。
しかしあの展開、最年少最強伝説はデフォルトですか。



【ソロ・モーン】

終盤での台詞は中の人の演技によって拍車をかけて胸を打たれます。
公共の場でプレイしていなかったら泣いていたかもしれません。
序盤とのギャップが強すぎて、
それがソロの変化をより分かりやすく伝えてきます。

しかしこの一例から検討すると、
世のニートたちもルルたんみたいな可愛い娘がいたら
もしかしたら頑張れるのかもしれませんな。
ブランド:オトメイト
[2011.11.24]
フォーランドフォレックス