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ロイヤルズ〜愛しの王子さま〜
+ ロイヤルズ〜誘惑の王子さま〜

グリリバ・子安兄ちゃんに続き、
今回は鬼畜執事・ミッキーが登場。
ロケット団・コジロウの喘ぐ声を聞いて、
何か反省する気持ちになった自分です。


そんな、なかなかに評判の悪い「ロイヤルズ」ですが
プレイしてみて納得。
「バトラーズ」と「ブラザーズ」に比べ
確かに質が落ちている感が否めません。
せっかく今までいいもの作っていたのに
手抜きか実験か判断しにくい仕上がりにあの定価は高すぎ。



ゲーム内容は「バトラーズ」「ブラザーズ」同様
目当てのキャラがいるところを選択して
好感度を上げてエンディングを目指すタイプ。

今回「ロイヤルズ」は“カード集め”というシステムを導入してますが
このカード自体トレカみたいな収集する楽しさとかではなくて
むしろこのカードがゲームの楽しさを半減させているかと。
シナリオライターも今まで同様に4人もいるのに
4人分の働きしていないだろーって感じ。
通常イベントが少なかったり、
ルート入ってからの物語の起伏が小さかったりで
期日に間に合わなかったから
とにかく発売したんじゃないかと邪推したくなるくらい。

絵師とキャラクターの完成度は高いだけに
シナリオの短さとつまらないカード集めシステムが
台無しにしていて本当残念。
ちうかマップ移動での各キャラの会話が雑すぎる…○| ̄|_


しかし個人的に一番頂けないのはヒロインの性格だったりします。
今までの作品で「バトラーズ」の場合は
恥ずかしくないお嬢様になろうとして
「ブラザーズ」は義理のお兄さんに妹として認めてもらおうとする、
そんな頑張るヒロインの姿にすごい好感を持てました。

今回のヒロインは漂流して助けられた先が逆ハーレムの地で
居候なことを気にする発言をしながら特に行動を起こすイベントもなく
キャラルートに入って一番の問題になる身分さの問題も
あくまで口にするだけで全く何もしないし
周りから指摘されて「そうだったんですか!?」とか言っちゃうような
思慮が足りない偽善者っぷり。
せめて紅茶を美味しく入れるために頑張るイベントがあれば良かったのに
ゲーム場面の見えないところで頑張ってるんでるよ〜的な
発言が出るだけで本当に努力しているようには感じないダメ演出。

こういう人生おいしく生きてるヤツには
天罰が下ればいいのに、と思っていたら
追加ディスクでの某ルートにて
鬱エンドで天罰が下る(^_^;)

しかし、下ればいいと思っていたけどこの鬱エンド
うっかり自分にも精神ダメージ。
不誠実ってやっぱり良くないよネ!



上記でも言いましたようにキャラクターは
みんな個性豊かで完成度高いです。
俺様設定なのに一番優しい性格してますよねのアッシュ王子に
癒し系?いいえ腹黒ですの徳丸さんに
毎回一条和也声キャラは一番格好いいよねのサイード王子に
主題歌に鬼畜執事乙ですのエリアス王子に
鬼畜(ryのイアンさん。
それに今回エリアス王子に好意的設定があったのに
兄ちゃんとスタッフのせいであまりエリアス王子とは絡まなかったアンナ姫。
てっきり三角関係で事件の期待をしていたのに残念です。

けどサイード王子ルートはかなり良かった。
うっかりアラビア文化に興味を持ちそうになったくらい。



まぁ辛辣に言ってしまいましたが、
「バトラーズ」の小鳥さんと執事2人がこっそりエキストラしていたり
幽霊騒動で背景CGにこっそり遊び心があったり、
最年少のエリアスが主題歌歌ったり
執事が鬼畜だったりで一番苦労させられていたり、
ヒロインの偽善さを除けばそんなに悪く無いゲームです。

個人的には追加ディスクのシナリオの方が
恋愛感情の動きがよく見えてて好きです。
昼ドラぽいけどね。一部天罰も下るけどネ。



ところで普段エロゲでエロシーンについて
そんな言わないんですが気になったので一言。
ヒロインは名器ですか?
…いやだってどのルートでもイイってベタ褒めだったからさー(^_^;)



ブランド:Tiaramode[2009.02.06]



「ロイヤルズ〜愛しの王子さま〜」