PC/ 感想

別名・姥捨て山。
部類では泣きゲーに入る作品で親子愛の絡み方とかが「AIR」に似ていますが
個人的には「AIR」よりもコチラの方が断然好みです。
けどこのゲーム、神ゲーレベルではないんだよな…。



韓国人スタッフにより製作された「青い涙」。
韓国人漫画家によって描かれている「新暗行御史」を
読んだときにも思ったことですが
韓国の方は日本人と近い感性を持ちながらもとらえ方は異なり
表現の仕方も目新しく見えて、見慣れたものも新鮮な気分で味わえます。
例えば親への接し方とか女性に対する細かな対応とか。
日本人による美少女ゲーではあまり見かけない表現が面白いです。
まぁ日本人の美少女ゲーでは親が単身赴任や何やらで
主人公が一人暮らし設定が多いとか偏りすぎてあまり比較になりませんが。

絵師も当然韓国の方で、日本人絵師でよく見られる痩せ型とは異なり
ふくよかな女の子で自分の好みストライクです。
それに痩せ型よりも若干のふくよかさがあった方が人間として自然体。
けどデッサン力が高い日本人とは真逆に韓国の方はデッサン力が弱め。
キム・ヒョンテ氏もデザイン力は限りなく高いけど
人体骨格の見地からは不自然に見えるポージングが多いし。

背景で屋根ばかり見えてどれだけ高いところを走っているんですがと
ツッコミを入れざるを得ない電車からの風景とか、
窓際なのに鉄板付きカウンター席で窓ガラスへの配慮無しなお好み焼き屋とか
不自然さがもはや笑いのレベル。
そんな妙ちきりんなデザイン力を含め、
韓国人絵師って嫌いじゃありません。



シナリオは途中まで神レベルで良作なのに
ラストシーンで雑になって全て台無しに。
特にさやかルートは自分には理解不能。誰ですかアレは。
あと終盤でのどんでん返しはいい演出なんだけど
彩ルートでは実は彩がとんだクソ女であることが発覚し
気分を落ち込ませる結果に。
シアルートは唯一まとまりあるエンディングをしているけれど
『それシアエンドじゃねーじゃん(^_^;)』なので評価としては微妙。
この辺が神ゲに成り得なかったところかなぁ。詰が甘い。
ブランド:CDPA
[2009.05.14]