映画/劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 感想

安心して見られない魔法少女。

バッドエンドを描かせることに定評ある虚淵さん流石やでぇ。
TV編・劇場版前後編では綺麗にまとまっていたので、新作と聞いた時はどう展開していくのか想像つかなかったんだけど、まさか上げて落とすパターンで来るとは完全に想定外です。酷えｗこの世界は魔法少女に優しくなさすぎる。

序盤からの魔法少女でのお約束な変身シーンが大変キュートに全魔法少女分用意されていてテンション上がります。『愛・悠木勇気・希望』を胸に活躍するプリキュアやセラムンのような柔らかく女子女子しい演出で、まるで日曜朝８時半のような心境に。
しかし展開が進むごとに水が濁っていくかのように歪み始め、転句ではこれまでの過程をちゃぶ台返しをしたかのような反転世界っぷりに効果は抜群のダメージ判定。重い、愛が重すぎる。


ところで映画来場者に数量限定で色紙(全５種)やポストカードにフィルムの配布で、ファンが魔法少女並みに気の毒な搾取されっぷりで何ともアコギ。そこへ転売ヤーが荒ぶって更に状況悪化。制作サイドが資金回収に必死なのはわかるけど、食べ物に特典を付けるのは止めて下さい。食べきれず捨てる馬鹿はいるんです、食べ物は食べきれる分だけにさせてあげて下さい。ファンは愛故に馬鹿になるんだから、こんなん売る側の配慮が必要やろ…。

[2013.10.31]