映画/崖の上のポニョ 感想

宮崎駿、耄碌。
その昔、「もののけ姫」を機に引退を表明していたパヤオですが、
その後のジブリ映画「となりの山田くん」が
制作費20億以上使って紙芝居を製作し会社に大打撃を与えます。
結局ジブリにとって一番の稼ぎ頭であるパヤオが再びメガホンを取り
そして製作されたのが「千と千尋の神隠し」。
パヤオが萌えてならない幼女を主人公にした完全オリジナル映画。
この作品によって歴代ジブリ興行収入一位の記録を打ち出し
何とか会社を盛り返すことに。

「千と千尋」から1年後、森田監督という
耳に馴染みのない名前の方に「猫の恩返し」が製作されるも、
パヤオの打ち出すハイレベルな興行収入の前には敵わず
その3年後にすっかり引退発言をスルーして「ハウルの動く城」を製作。

「ハウル」の2年後にはパヤオの息子が
原作者とファンを激怒させる自己満足映画を作成し、
そこそこの興行収入は出たものの
息子は今まで築き上げてきたジブリ映画というブランドを
素敵に踏み躙って下さいました。
その甲斐あって世間様にも『ジブリ=面白いアニメ映画』ではなく
『パヤオ=面白いアニメ映画』と
アニヲタ以外にもご理解いただけるようになったかと思います。
が、しかし。
パヤオも数年前には引退を考えるほどのいいお年。
既に『パヤオ=面白いアニメ映画』ですらなくなっていたのでした。

その結果が
「崖の上のポニョ」。


アンデルセンの「人魚姫」をモチーフにしているものの、
パヤオによるオリジナルストーリー映画。
『子どものために』と製作した映画にも関わらず
鑑賞し終えた子どもたちをポカーンとさせて衝撃を与えたのは
記憶に新しいニュースです。

パヤオによると色々示唆し、深い内容の映画らしいのですが、
ロリペド幼女が大好きなパヤオらしい
幼女(ポニョ)に萌えろ
と、それは漢らしい映画となりました。

素人が自分の感情ばかりを取り入れて作った物語で
話全体にまとまりがなく、世界観を理解できず、
製作した本人以外は楽しめない漫画や小説ってありますよね。
パヤオは大御所監督のはずなのに、そんな作品を思い出した。
昨今では成績が芳しくなくなると取り返すかのように
実績に伴った完成度の映画を作っておられたのに
「ポニョ」によって父は息子のゴミ映画作りという
不名誉な部位すらも上回ったのでした。



色々示唆しているらしいので深読みを試みるも楽しめず、
何も考えず軽い気持ちで見ても楽しめず、
ポニョに萌えることで唯一楽しめそうな映画ですが
そんなポニョも気持ち悪い生物で
萌えることが出来ず楽しめず、

背景がも今までに比べて自然の壮大な美しさが足りず
パヤオが耄碌したとしか思えない出来。
長年見続けてきたパヤオ作品ですが
こうやって製作者の老いを目の当たりにすると
『昔の恋人と再開したら禿げた小太りのオッサンになっていた』ような
寂しい気持ちになってしまいます。

「ハウル」が原作とは違う代物に作り上げられ
原作ファンである自分はあの時にもう絶望していたので
今回の精神的ダメージはさほどありませんでしたが
パヤオはやっぱり「もののけ姫」の時に
すっぱり引退しておけば良かったと思います。
その後の「千と千尋」は大好評とはなったものの、
立つ鳥後濁さずっていうし。

この調子だと次回ジブリ作「アリエッティ」もどうなることやら。
[2010.02.13]